ユリス・ナルダンは、同社が得意とする天文時計の新モデル「ブラスト ムーンストラック」を発表した。今作は、同社の誇る複雑ムーブメント「Cal.UN-106」を搭載し、地球、月、太陽の位置関係や月の満ち欠け等を忠実に表現したコンプリケーションウォッチである。
複雑な動きをシンプルかつ正確に再現した天文コンプリケーションウォッチ
ユリス・ナルダンより、新たな天文コンプリケーションウォッチ、「ブラスト ムーンストラック」が発表された。「ブラスト」の力強く大胆なケースをベースに、複雑な天体の動きをシンプルに表現するムーブメント、Cal.UN-106が搭載されている。
地球、月、太陽の動きと位置関係を忠実に再現したコンプリケーションウォッチ。ブラックを基調とつつ、随所にあしらわれたローズゴールドがアクセントになっている。ダイアルにはアベンチュリンが採用されており、宇宙のきらめきを想起させる。自動巻き(Cal.UN-106)。42石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約50時間。セラミック×Tiケース(直径45mm)。30m防水。951万5000円(税込み)。
今作の特徴は、地球を中心とした月や太陽の動きがひと目で分かり、さらにそこから潮の満ち引きまで読み取ることができるという点にある。中央に配されたドーム状のサファイアクリスタルには、内側にマイクロエングレービングによる地球が描かれている。
地球を中心に周回するのが、その外側にあるムーンディスクである。これは月の満ち欠けを示しながらも太陽の動きに合わせて1日に1回転し、29日12時間41分9.3秒でダイアル上を1周する。これは、天文学での共時性月の期間を極めて忠実に表現したものである。ムーンディスクの外側に配されているのが、太陽の位置を表すサンディスクだ。
また今作には、ワールドタイマー機能も備わっている。固定型のインナーベゼルには都市コードが記載されており、その内側には24時間表示のディスクが配されている。ケース8時位置と10時位置にはプッシュボタンが備わっており、これを押下することによってメインタイムの表示を1時間単位で調整することができる。
ケースには、ブラックのセラミックとブラックDLCコーティングを施したチタンが採用されている。壮大な天体の動きを夢想させるカラーリングでありながら、堅牢性や重さへの配慮も兼ねた素材選定である。
今作の製作に携わったのは、ユリス・ナルダンの代表作である「天文3部作」を生み出した、ルートヴィヒ・エクスリン氏だ。神秘的かつ複雑な天体の動きを誰にでも分かる形で腕時計の中に収めることができたのは、氏の豊富な見識とウォッチメーカーとしての卓越した技術があったからこそだろう。
現在Youtubeでは本作のイメージムービーが公開されている。ブラストならではのケースの立体感や、ダイアルの複雑な構造などを観察することができる。
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