【2022年 新作】ユリス・ナルダン、文字盤にアベンチュリンを採用した「フリーク X」の新作を披露

2022.04.27

ユリス・ナルダンは、ウォッチズ&ワンダーズ 2022で「フリークX」の新たなバリエーションを発表した。立体的な文字盤にアベンチュリンを採用しており、星空を想起させ、幻想的な印象を持たせる。なお本作は99本のみ製作される限定モデルだ。

フリークX アベンチュリン


宇宙を感じさせる煌びやかな文字盤とカルーセルの動き

 ユリス・ナルダンがウォッチズ&ワンダーズ 2022で発表した新作には、星空、天体といった宇宙にまつわる共通点がある。今回紹介する「フリークX」の限定モデルでも例外ではなく、文字盤に採用されたブルーアベンチュリンが星空を想起させる。

フリークX アベンチュリン

ユリス・ナルダン「フリークX アベンチュリン」
自動巻き(Cal.UN-230)。2万1600振動/時。パワーリザーブ約72時間。Ti×18KRG(直径43mm)。50m防水。世界限定99本。456万5000円(税込み)。

 この「フリークX」シリーズは2019年に発表されたコレクションで、シンプルな構造と実用性に重きを置いた構造を持ち、フリークでは初となるリュウズを備えている。今回ユリス・ナルダンは深淵から宇宙への旅“バーティカル・オデッセイ”を続け、このフリークXにブルーアベンチュリンの装飾を施した最新作「フリークX アベンチュリン」を披露したのだ。

 本作に使われるアベンチュリンは、かつてガラス職人が起こした偶然によって生み出されたものである。13世紀ごろ、ベネチアのムラーノ島で、ガラス職人が誤って溶けたガラスの鍋に銅の粉を落としてしまったことで誕生したというストーリーがある。なおアベンチュリンとは、イタリア語で「偶然」という意味を持つ。

フリークX アベンチュリン

 フリーク X アベンチュリンは、ユリス・ナルダンが得意とするシリコン製のテンプやアンクル、脱進機を搭載している。洗練されたデザインを強調しながらも、この直径43mmの時計はフリークの先代モデルの血統を受け継いている。

 基幹ムーブメントの自動巻きキャリバーUN-118と、「フリーク ビジョン」用のキャリバーUN-250のメリットを組み合わせたこのムーブメントは、1時間に1回転してカルーセル式の機構で時刻を示す。このカルーセルは、ムーブメントを装飾するアベンチュリンプレートの上を一周する、分針の役割を果たす。

 またケース内部では、ニッケル製の慣性モーメントブロックが付いた超軽量かつ大型のシリシウム製テンプが毎秒6振動で動作している様子を鑑賞することができる。ブルーPVDチタンと18Kローズゴールドを組み合わせたケースは、緩やかな丸みを帯びた独特の外観である。

フリークX アベンチュリン

 まるで空から降ってきたような「フリーク X アベンチュリン」は、99本のみの限定モデルとして展開される。


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