リシャール・ミルは、プロゴルファーのバッバ・ワトソンがプレー中に使用するに耐える3作目となるトゥールビヨン「RM 38-02 トゥールビヨン バッバ・ワトソン」を発表した。
バッバ・ワトソンはどれだけピンクの時計が欲しかったのか(笑)
リシャール・ミル
「RM 38-02 トゥールビヨン バッバ・ワトソン」
バッバ・ワトソンの名を冠した過去のモデルのキャリバーの大胆さにインスパイアされ、彼のラッキーカラーであるピンク色が起用されたRM 38-02は、カーボン繊維の層を幾重にも重ねて成型されたカーボンTPT®の地板を中心に組立てられている。このRM 38-02に偏在するこの素材は、その硬度の高さとスケルトン加工する必要がある点から、加工において非常に手間を要するモデルだ。地板をスケルトン加工することで機械の作動に影響を与えていないかを確かめるため、時計のあらゆる構成要素について様々なテストが実施された。
自動巻き(cal.RM38-02)。19石。2万1600振動/時。18KWG(縦50.4mm × 横43.7mm、厚さ15.95mm)。ベゼルとケースバックにはピンクとホワイトのクオーツTPT®層を、ミドルケースにはカーボンTPT®層とピンクのクオーツTPTT®層を組み合わせて使用。パワーリザーブ約70時間。50m防水。世界限定50本。1億2700万円(税込み)。
「RM 38-02 トゥールビヨン バッバ・ワトソン」は、効果的に、そして十二分に計算されて、ピンクが使用されている。時計の内装、外装ともにピンククオーツTPT®、ホワイトクオーツTPT®、カーボンTPT®が用いられ、バッバのユニークなパーソナリティを表現している。異なる色や素材を違和感なく組み合わせることは、技術的に非常に難易度の高いものだ。
アシンメトリーのケースである理由
アシンメトリーのケースは、2時と5時位置の間に傾斜をつけることによって、トルクリミテッドクラウンが腕に擦れるのを防ぐという希望を叶えている。オープンワークによるベゼルは視覚的にパワフルな印象を与え、この時計のスポーティさを際立たせるには十分な仕様だ。カーボンTPT®とピンククオーツTPT®のミドルケースがこのカラフルな時計のアイデンティティをひときわ確立させている。
非常に複雑なブリッジ
地板はムーブメントにパワフルさとダイナミックさを与えるグレード5チタン製のブリッジを支えている。それらが歯車とフリースプラングテンプを備えたトゥールビヨンをしっかりと支えるのだ。可視化されたブリッジは、ムーブメントの両サイドでチューブによって固定されている。グレード5チタンと、念願であったハンドペインティングによって施されたピンク色によって、ブリッジはキャリバーの平凡なラインをより強調されたものに変貌させている。
超高性能のために
このピンク色はバッバのアイコンでもあるPINGのドライバーから来ており、ムーブメントの中に絶妙なタッチをもたらす。このピンク色はキャリバー背面の微細孔を施された独特なブリッジにも使用され、プレーにおけるバッバのドライバーが描く軌道を表現している。このPVD 処理されたブリッジを組み立てるには、技術者にはほんの小さな誤差も許されない。パーツの僅かな傷や手元の狂いがあった場合は、直ちに破棄されてしまう。超高性能のためにテーラーメイドされた時計なのだ。
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