チャペックは、クロノグラフ搭載モデル「フォーブル・ド・クラコヴィ」の新作として、アベンチュリンダイアルを採用した新たな限定モデルを披露した。加工の難しいアベンチュリンに黒傷の穴を開けて植字し、直径41.5mmのケースに収めている。
アヴェンチュリンダイアルを愛するチャペックの最新作
1839年に自身のアトリエを開いたフランソワ・チャペックはチャペック時計会社として大きな成功を収めた。ナポレオン3世のお抱え時計師となり、パリのヴァンドーム広場に最初期のブティックを開き、時計関連の書籍を著すなど活躍したが、第2巻が発刊される前に亡くなってしまった。
時計メーカーとしてのチャペックは、クラウドファンディングの力を借りて2015年に復活し、16年の11月にはジュネーブ・ウォッチ・グランプリでパブリック・プライズ賞を受賞する結果を残している。本作は18年のバーゼルワールドで公開されたチャペックにとって初めてのクロノグラフ・モデル「フォーブル・ド・クラコヴィ」の最新作である。
自動巻き(Cal.SXH3)。42石。3万6000振動/時。パワーリザーブ約65時間。SSケース(直径41.5mm、厚さ11.5mm)。5気圧防水。世界限定50本。657万8000円(税込み)。
チャペックは19年、ブランド初のブティックをジュネーブにオープンした記念として製作された「ケ・デ・べルク」コレクションの限定モデル「ミッドナイト・イン・ジュネーブ」において、星空を彷彿とさせるアヴェンチュリンを採用している。その後、チャペックは直径38.5mmのケース径に合わせてアヴェンチュリンダイアルのサイズを小さくし、より難易度の高い作業に挑んだ。
チャペックのCEOであるザビエル・デ・ロックモーレルは次のように述べている。
「非常に壊れやすいマテリアルであるアヴェンチュリンを加工すること自体が課題です。ダイアルを見ると、アプライドインデックスであることがわかります。このインデックスを採用するということはダイアルに穴を開けるということであり、そうすることでダイアルを壊してしまう可能性があります。このことからもアヴェンチュリンに施された高いレベルの匠の技が明らかに見て取れます」
ダークブルーのダイアルに施されたアプライドマーカーを選択したのは美的なものを求めたものであり、同時に時計にスポーティな外観を与えることを目指したものだ。「フォーブル・ド・クラコヴィ アヴェンチュリンは妥協のないスポーツ・シックの縮図です。」とザビエル・デ・ロックモーレルは加えた。
フォーブル・ド・クラコヴィ アヴェンチュリンは、フォーブル・ド・クラコヴィ ラインの他のすべてのモデルと同様に41.5mm径のスティール製ケースで、クラウン・プロテクターがプッシャーとして機能する。搭載されるのは、C.O.S.C.認定の自動巻きクロノグラフムーブメントであるキャリバーSXH3だ。3万6000振動/時で、シングルバレルから供給されるパワーリザーブは約65時間である。
50本の限定生産である本作は、ニューヨークで開催されたイベント、Watch Time(2022年10月21日~22日、ゴッサム・ホール)で初公開され、その後世界中のチャペック認定販売店とジュネーブのチャペック・ブティックで販売される。
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