クエルボ・イ・ソブリノスは、1946年に発表した初代ヒストリアドールモデルにオマージュを捧げたモデル「ヒストリアドール クロノグラフォ 1946」を発売する。「ヒストリアドール クロノグラフォ 1946」は往年のデザインにインスパイアされた現代的なクロノグラフで、アンティーク・サーモンカラーで仕上げられたパンダダイアルと、タバコカラーのカウンターとのコントラストが特徴だ。
ヒストリアドール クロノグラフォ 1946
自動巻き(cal.CYS8123 / ETA2094 ベース)。33石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約42時間。SSケース(直径40mm、厚さ12mm)。50m防水。69万3000円(税込み)。世界限定各100本。
今回、クエルボ・イ・ソブリノスはヒストリアドールの初代モデルを発表した1946年に立ち返り、かつての名作「ヒストリアドール」を現代風にアレンジした新作「ヒストリアドール クロノグラフォ 1946」を発表する。ステンレススティール製ケースに収められたアンティーク・サーモンカラーのダイアルに、時計愛好家に人気の高い「パンダ」スタイルのタバコカラーカウンターが配された。
タキメータースケールがディスプレイを縁取り、往時を彷彿とさせるダブルカーブサファイアクリスタルが光を取り込み、視認性を高めている。マット仕上げのブラウンアリゲーター・ストラップが、クロノグラフ・カウンターの色と調和している。
クエルボ・イ・ソブリノスの歴史
1882年、ラモン・イ・クエルボはハバナの中でも一流ショップが集まる、キンタ通りに高級時計宝飾店「La Casa」をオープン。やがてアルマンド・リオ・クエルボを含む兄弟達が経営に参加し、後に店名を“クエルボとその甥達”という意味である「クエルボ・イ・ソブリノス」(以下、CYS)に変更。事業を拡大させ、時計をスイスのラ・ショー・ド・フォンで製造。卓越したスイスの時計製造の技術に、ラテンの精神を吹き込むことに成功。
1940年代、砂糖需要の拡大によりキューバはかつてない好景気に沸く。同時にCYSも絶頂期を迎え、パテック・フィリップやロレックスといったスイスの一流時計メーカーにオーダーしたショップウォッチも数多く誕生。作家のアーネスト・ヘミングウェイ、俳優のクラーク・ゲーブル、政治家のウィンストン・チャーチル、そして物理学者のアルベルト・アインシュタインなど当時の多くの著名人たちが、クエルボ・イ・ソブリノスの顧客名簿にその名を連ねていることからも、その人気ぶりが窺い知れる。
しかし、1950年代後半に起きたキューバ革命などの政情不安により、CYSは営業停止を余儀なくされる。CYSは、2002年に本格時計ブランドとして復活。現在、スイスのルガーノを拠点に、栄華を極めた時代のCYSが残したムーブメント、当時のスケッチやデザインからヒントを得て、往年の時計コレクションに最新技術を融合させた、ハバナテイストを基調としたタイムレスでエレガントなタイムピースを生み出している。
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