昨年に引き続き、リアルでの開催となった世界最大の時計見本市、ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ 2023。本格開催となった今年は48ものブランドが参加し、過去最高の充実度を見せた。今回のTop10ランキングでは、ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ 2023で発表されたモデルの中から傑作と呼べるものを厳選。見事1位に選出されたのは、グランドセイコー初の機械式クロノグラフとして披露された「テンタグラフ」だった。
ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ 2023傑作選
10位 エルメス/エルメス H08 クロノグラフ
18point / 2persons
●エルメスの洗練されたスタイリングとモノプッシャークロノグラフとの融合がなんとも絶妙。期待度マックス、来年の発売が待ち遠しい。(菅原)
9位 ロレックス/オイスター パーペチュアル コスモグラフ デイトナ
22point / 2persons
●中が見える! それだけでニュースになるなんて、清純派女優かロレックスのスポーツモデルくらいです。(篠田)
8位 シャネル/J12 サイバネティック
34point / 3persons
●J12を買うのはある意味で難しい。理由は毎年予想を超えるものが披露され、ここで決めていいものか悩むからだ。本作を見て「やられた」と思うオーナーは多いかもしれない。本作は「パラドックス」をさらに発展させ、形状が時代を示すメッセージになっている。(安藤)
7位 チューダー/ブラックベイ54
43point / 5persons
●小径薄型のダイバーズウォッチ。軽くて着けやすい時計だが、ブレスレットやベゼルの感触は、今風にカッチリしている。適度に肩の力が抜けた、今のチューダーにしか作り得ないモデルだ。(広田))
6位 カルティエ/タンク ノルマル
46point / 4persons
●良い意味での原点回帰。クラシックの価値を再発見させる。ノルマルだから、限定でなくレギュラー化してほしい、です! (菅原)
5位 IWC/インヂュニア・オートマティック 40
50point / 4persons
●ジェラルド・ジェンタのデザインが堂々たる帰還。展示会のブースのデザインも最高だった。(篠田)
4位 ジャガー・ルクルト/レベルソ・トリビュート・クロノグラフ
60point / 4persons
●レベルソが持つデザイン性と見事に共存しているという点で、レベルソ・クロノグラフの完成形と言ってもよい1本。特に30分積算計をレトログラードにしたのは拍手。裏面での時刻確認ができるようになり、実用性もアップ。(安藤)
3位 A.ランゲ&ゾーネ/オデュッセウス・クロノグラフ
66point / 5persons
●オデュッセウス固有のデザインに影響を与えないようにクロノグラフを設計。そしてステンレススティールモデルとしてリリース。時計愛好家の嗜好を熟知した「さすが」の逸品。(菅原)
2位 ショパール/L.U.C 1860
69point / 5persons
●サーモンピンクのダイアルに施されたギヨシェ装飾の美しさが際立つモデル。これにグレーのシボの入ったカーフスキンストラップを合わせるところに鋭いセンスを感じる。(名畑)
●ショパールとしては珍しく、趣味性を炸裂させたモデル。ルーセントスティール™製のケースに、好事家好みのサーモンダイアルを採用する。ストップセコンドが付き、日付表示が省かれたCal.L.U.C 96.40は、Cal.L.U.C1.96系のベストではないか。(広田)
1位 グランドセイコー/エボリューション9 コレクション テンタグラフ SLGC001
75point / 6persons
●グランドセイコーで初となる機械式クロノグラフというのに、まず驚き。それが10振動/秒のハイビートで10気圧防水、クロノグラフ制御はピラーホイール式、動力伝達は垂直クラッチという、世界水準の高級クロノグラフだから納得。(名畑)
●待望のグランドセイコー初のメカニカルクロノグラフは、ハイビートでありながら約72時間のパワーリザーブを持つ。プッシュボタンの押し心地もよく、すべてにおいて、高い実用性を意識したグランドセイコーらしいクロノグラフだと思う。(安藤)