近年ラグジュアリースポーツというジャンルが熱を増していく一方で、シンプルで古典的な設計を持つクラシックウォッチも、質を高めながら着実に成熟している。今回のランキングでは「手巻きムーブメントを搭載していること」「3針であること」「デイト表示がないこと」という3つの条件を満たす、時計愛好家の感性に響くモデルをクラシックウォッチと定義し、集計を行った。発表されて間もない新作から、ブランドを代表する定番モデルまで、幅広い価格帯の10本がランクインした。

トレンドに逆行するクラシックウォッチ

10位 NAOYA HIDA&Co./NH TYPE 1C

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NH TYPE 1C
Photo:「NH TYPE 1C」。手巻き。SS。203万5000円(税込み)。(問)https://naoyahidawatch.com

●30mm径で9時位置にスモセコ、という条件でETA7750を選び出し手巻きに改造。巻くときの音と心地よさにこだわった、という作。まさに飛田さんは頭のネジが飛んだ素晴らしい人だ。(福田)

9位 ノモス/タンジェント

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タンジェント
Photo:「タンジェント」。手巻き。SS。26万4000円(税込み)。(問)大沢商会 Tel.03-3527-2682

●まさに現代のクラシック。これ以上、シンプルな時計はないといっても良いだろう。私が「機械式時計をひとつ欲しいのですが」という質問に答えて推奨する時計の第1候補でもある。(名畑)

8位 A.ランゲ&ゾーネ/サクソニア

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サクソニア
Photo:「サクソニア」。手巻き。18KWG。214万5000円(税込み)。(問)A.ランゲ&ゾーネ Tel.0120-23-1845

●ドイツ時計の品格がデザインとムーブメントの隅々まで行きわたっている、ド定番。(菅原)

7位 ヴティライネン/Vingt-8

32point / 2persons

Vingt-8
Photo:「Vingt-8 28SC センターセコンド」。手巻き。18KWG。1078万円(税込み)。(問)スイスプライムブランズ Tel.03-6226-4650

●価格は信じられないほど高価だが、シンプリシティに代わる時計を手にしたいなら、本作しかない。仕上げは圧倒的。文字盤は好きにモディファイできるが、注文者のセンスが問われる。(広田)

6位 A.ランゲ&ゾーネ/リヒャルト・ランゲ

32point / 2persons

リヒャルト・ランゲ
Photo:「リヒャルト・ランゲ」。手巻き。18KPG。411万4000円(税込み)。(問)A.ランゲ&ゾーネ Tel.0120-23-1845

●すらりと伸びた秒針は、洗練の極み。クラシカルだがケース径は大きくて存在感があるのもいい。(篠田)

5位 ヴァシュロン・コンスタンタン/トラディショナル・マニュアルワインディング

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トラディショナル・マニュアルワインディング
Photo:「トラディショナル・マニュアルワインディング」。手巻き。18KPG。255万2000円(税込み)。(問)ヴァシュロン・コンスタンタン Tel.0120-63-1755

●コンパクトで薄型のケースは、まさにクラシックの王道。(篠田)

4位 モリッツ・グロスマン/セントラルセコンド

41point / 3persons

セントラルセコンド
Photo:「セントラルセコンド」。手巻き。SS。330万円(税込み)。(問)モリッツ・グロスマン ブティック Tel.03-5615-8185

●設計、作りともに往年の懐中時計に比肩するモリッツ・グロスマン。セントラルセコンドの仕上げは一見素気ないが、それ故に元々の作りの良さが際立つ。時計好き以外にも薦めたいモデル。(広田)