2015年に国際連合が掲げた“SDGs(持続可能な開発目標)”という言葉は近年、時計業界でもよく目にするようになった。多くのブランドが持続可能な開発目標に向け、エコな新素材の開発や環境保護活動の支援を積極的に行っている。今回のTop10ランキングでは、各ブランドが「サステナブル」であることを謳ったモデルを集計。カジュアルな価格帯から高額品まで幅広いモデルがランクインしたが、すべてはSDGsを促進するという共通の想いで作られている。
SDGsを促進するサステナブルウォッチ
10位 オリス/アクイス クリーンオーシャン リミテッドエディション
6point / 2persons
●いち早く海洋プラスティックの問題に取り組んできたオリス。ケースバックの再生プラスティックのメダルが結構かっこいい。(篠田)
9位 モンディーン/エッセンス
17point / 2persons
●エコとスイスメイドをうまく両立させた試み。植物油原料樹脂で出来たケースはスイス製のため、外装の約60%はスイス製という新しいスイスメイド法の基準をクリアしている。(広田)
8位 スウォッチ/ビッグボールド バイオセラミック
29point / 3persons
Tel.0570-004-007
●サステナブルな素材を使いつつ、価格も驚異的。(篠田)
7位 ブライトリング/スーパーオーシャン ヘリテージ クロノグラフ 44 アウターノウン
29point / 4persons
●漁網などの海洋ナイロン廃棄物を再生した「エコニールヤーン」で作られたストラップを装備。これをきっかけに、さらにエコロジカルな時計作りを追求してほしい。(名畑)
6位 ボーム&メルシエ/ボームオーシャンウォッチ スペシャルエディション
32point / 4persons
●ケースからバンドまでリサイクルプラスティックを使用した本作は、ポップなデザインを含めボーム&メルシエの新時代を予感させる。特にリサイクルプラスティックをアルミニウムで包んだケースは、見た目に軽みがあり、単なる“高級感”とは違った魅力を持つ。(安藤)
5位 ショパール/エシカルゴールドモデル全般
36point / 2persons
●全モデルにエシカルゴールドの採用を決めたショパール。個人的には、エシカルゴールドの採用に伴うコスト増を、製品価格に反映させない姿勢をいっそう評価したい。(広田)
4位 ユリス・ナルダン/ダイバー ネット
40point / 3persons
●その名の通り、ダイバーネット(漁網)のリサイクル素材をケースと回転ベゼルに使用した本作。見た目にもインパクトがあるので、この時計をきっかけにSDGs談議に花が咲く可能性は十分。着用する人の周囲にまで意識を広げることができる伝道師的1本。(安藤)