選考委員の選定モデル詳細
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菅原 茂(67歳) 時計ジャーナリスト
「どこまで進展するのか今は静観中」 SDGsの17の目標は結構ハードルが高い。勢いで大量生産してきた時計産業はどうだろう。順位なしで思いつく時計のみ、環境団体への支援やストラップが該当という事例は除外した。 ・ スウォッチ/ビッグボールド バイオセラミック |
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篠田哲生(45歳) 嗜好品ライター
「ストーリーだけでなくその内容まで評価したい」 SDGsやサステナブルは、ひとつのマーケティング用語にもなっているからこそ、ブランドの熱意もしっかり読み解いておきたい。単なるパートナーシップだけではなく、一筋縄にはいかない素材や機構の開発までしっかり行っているモデルを中心にピックアップ。 1 カルティエ/タンク マスト |
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安藤夏樹(45歳) 編集者
「新たな局面に入った時計業界のSDGsへの取り組み」 これまで環境団体への寄付が主だったSDGsへの取り組みにパラダイムシフトが起きている。その主戦場は素材。リサイクル素材を用いながらも高級感を損なわせないモデルが増えてきた。ただ、腕時計におけるSDGsの本質は何世代にもわたって使い続けられることだと思う。魅力を高めつつ、持続的なメンテナンス体制を構築することが、今後の時計業界に求められる真のSDGsではないだろうか。 1 パネライ/ルミノール マリーナ eスティール™ |
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髙木教雄(58歳) ライター
「腕時計の外装はどこまでエコにできるか」 そもそも機械式ムーブメントは電池が要らず、メンテナンスをすれば100年以上使える極めてエコなメカニズムだ。そこで外装素材に注目した。再生プラスティック製ケースの経年劣化具合は気になるところだが、リサイクルや海洋プラスティック問題に対する意識向上という点においては有意義であり、クォーツ式も含めセレクトした。 1 パネライ/サブマーシブル eLAB-ID™ |
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名畑政治(61歳) 時計ライター
「サステナブルとはいうけれど」 確かにSDGsやサステナブルってのは大切だが、それと高級時計に親和性があるかどうかは、よく分からない。それに単に再生素材を使っていればサステナブルってのも、ちょっと違う気がする。例によってすべて同列、順位なし。 ・ パネライ/サブマーシブル eLAB-ID™ |
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広田雅将(47歳) 『クロノス日本版』編集長兼アートソルジャー
「1位はもちろん、エコ・ドライブ」 今でこそ各社が意識するようになったエコ。その先駆けとなったシチズンのエコ・ドライブは文句なしの1位である。全社を挙げてエシカルゴールドを採用したショパールは2位。モデルならパネライを選びたかったが、ブランドの都合により対象外にした。 1 シチズン/エコ・ドライブ全般 |
ランキングの集計ルール
●選考委員は、各号のテーマに沿った腕時計を10本選び、順位をつける。
●選考委員ひとりあたりの所持ポイントを110点とし、これを1位20点、2位18点…… 10位2点として選考モデルに振り分ける。
●選考された時計が順位無しの場合は、所持ポイントを10等分して、各モデルに11点を与える(選考本数が10本に満たない場合でも、1モデルあたり11点とする)。
●獲得点数が同点となった場合は、選考者数の多いモデル、その中で選考順位の高いモデルの順で優位とする。
●最低有効得票数を2票とする。
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https://www.webchronos.net/features/60699/