【85点】オメガ「シーマスター ダイバー300M マスター クロノメーター」のスペックをテスト

2021.10.26

オメガ/シーマスター ダイバー300M マスター クロノメーター

ケースとベゼルリング、そしてダイアルをセラミックスで、ベゼルとリュウズ、ヘリウムエスケープバルブ、ケースバックをチタンで製造したモデル。SSケースや18Kセドナゴールドケースに比べ軽量かつ耐傷性に優れる。ほかに同価格にてNATOストラップを装備したモデルがラインナップされる。

技術仕様

リファレンスナンバー: 210.92.44.20.01.001
機能: 時、分、秒(秒針停止機能付き)
ムーブメント: 自社製キャリバー8806、自動巻き、2万5200振動/時、C.O.S.C.認定クロノメーターおよびMETAS(スイス連邦計量・認定局)によるマスター クロノメーター認定、耐磁性能を備えた各種部品、35石、コーアクシャル脱進機(シリコン製ヒゲゼンマイ、DLCコーティングを施したチタン製テンワ)、フリースプラング(テンワに取り付けられたマスロットによる微調整)、耐震軸受け(ニヴァショック使用)、パワーリザーブ約55時間、直径26mm、厚さ4.6mm
ケース: セラミックス製ミドルケース、セラミックス製ベゼルインサート、チタン製ベゼル、チタン製リュウズ、チタン製ヘリウムエスケープバルブ(手動)、チタン製裏蓋、ドーム型サファイアクリスタル製風防(両面無反射コーティング)、ねじ込み式リュウズ、サファイアクリスタル製のねじ込み式シースルーバック、30気圧防水
ストラップ&バックル: ラバー製ストラップとセラミックス製バックル
サイズ: 直径43.5mm、厚さ14.17mm、重量108g
価格: 87万円


精度安定試験 (T24の日差 秒/日、振り角)

平常時
文字盤上 +5
文字盤下 +3
3時上 +4
3時下 +4
3時左 +4
3時右 +3
最大姿勢差: 2
平均日差: +3.8
平均振り角:
水平姿勢 304°
垂直姿勢 273°


評価

ストラップ&バックル(最大10pt.) 8pt. ケースとなめらかに連なるラバー製ストラップには、サンドブラスト仕上げとサテン仕上げが組み合わされており、セラミックス製尾錠に至るまで、丁寧に加工されている。
操作性(5pt.) 3pt. ねじ込み式リュウズは回転ベゼルよりもずっと扱いやすい。1993年の初代シーマスター ダイバー300Mでもそうだったが、ヘリウムエスケープバルブは手動で解除しなければならない。
ケース(10pt.) 10pt 先端的な素材、複雑な形状、高い防水性能、バヨネットマウント方式のねじ込み式裏蓋など、すべてが調和している。
デザイン(15pt.) 13pt. 波模様の文字盤と剣形針は極めて対照的で重要な要素。このセラミックス製ケースモデルは見飽きることがない。
視認性(5pt.) 4pt. 日中も暗所においても視認性は良好だが、光の条件によってはセラミックス製文字盤とセラミックス製ベゼルが反射する。
装着性(10pt.) 9pt. 気温がそれほど高くなければ汗をかくこともなく、装着感は文句なし。
ムーブメント(20pt.) 18pt. 完璧な耐磁性能を備え、極めて精度の高い自社製ムーブメントは、市場で最も優れた3針用ムーブメントのひとつ。残念ながら、テンプの下の部分は装飾されていない。
精度安定性(10pt.) 9pt. 平均日差+3.8秒/日、最大姿勢差2秒と精度は秀逸。
コストパフォーマンス(15pt.) 11pt. 価格設定が魅力的なシーマスター ダイバー300Mのステンレススティール製モデルと比較すると、セラミックス製バージョンは残念ながら高額に感じる。
合計 85pt.

Contact info: オメガお客様センター Tel.03-5952-4400