黄金律に基づいてデザインされた薄型時計 パルミジャーニ・フルリエ トンダ 1950

2016.02.04
トンダ 1950 トゥールビヨン
「トンダ 1950」の完成されたデザインバランスを踏襲する薄型自動巻きトゥールビヨン。ダイアルはコート・ド・ジュネーブ装飾をあしらった“ブルーアビス”。自動巻き(Cal.PF517)。29石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約42時間。18KRG(直径40.2mm、厚さ8.65mm)。1625万円。
吉江正倫、パルミジャーニ・フルリエ:写真
Photographs by Masanori Yoshie, Parmigiani Fleurier
鈴木裕之:取材・文
Text by Hiroyuki Suzuki

プロダクトデザインの根幹は、突き詰めればバランスゲームと同義と言える。
パルミジャーニ・フルリエが擁する基幹コレクション「トンダ 1950」は、
“神の手を持つ”とも評される創業者ミシェル・パルミジャーニ氏の、
独自の“黄金律”に基づいてデザインされた薄型シンプルウォッチ。
この完成されたデザインの中に、自動巻きトゥールビヨンを収めるという試みは、
非常に難度の高いバランスゲームだったに違いない。
果たして一分の隙もなく完成した「トンダ 1950 トゥールビヨン」は、どういった開発過程を経たのだろうか?

トンダ 1950
現代のパルミジャーニ・フルリエを代表するアイコニックピース。ティアドロップ状の側面形状を持つロングホーンなど、シンプルながら芳醇なドレスウォッチに仕上がっている。自動巻き(Cal.PF701)。29石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約42時間。18KRG(直径39mm、厚さ7.79mm)。218万7500円。