2024年 オリスの新作時計を一気読み！

2024年発表のオリスの新作時計を一挙に紹介する。ウォッチズ＆ワンダーズ2024の新作は、すべて「アクイス デイト」のプチアップデート。地味な印象が拭えないが、オリスらしく着用者の使い勝手が向上する的確な改良が各モデルに施された。

アクイスデイト キャリバー400

　オリスの「アクイスデイト」が、新世代へとアップデートを遂げた。全体のケースデザインを見直し、リュウズガードにテーパーを施している。

　ブレスレットは、中央のコマを幅広にすることで、存在感のある着け心地を実現。クイックストラップチェンジシステムに加え、クイックアジャストシステムも導入し、使い勝手をさらに向上させている。アイコニックなデザインを大幅に変更することなく、着実なアップデートを加えた点は、ファンならばうれしいところだ。

「アクイスデイト キャリバー400」では、約5日間のパワーリザーブと高耐磁性を備えた自社製ムーブメント、Cal.Oris400を搭載する。鮮やかなブルーとグリーンのダイアルのモデルがラインナップし、ステンレススティールブレスレットの他にラバーストラップも用意されている。時計が収められるボックスには、新たにリサイクル素材を用いたサステナブルなパッケージを採用している。

アクイスデイト キャリバー400 アップサイクル

「アクイスデイト キャリバー400 アップサイクル」も、新世代へとリニューアルを遂げた。外部からの衝撃に対する保護機能を高めたリュウズガードや新型のブレスレットなど、アクイスデイト キャリバー400に加えられたアップデートは、本作にも反映されている。

　マーブル模様のダイアルは、リサイクルプラスティックを原料としている。同社の地球環境保護への取り組みを象徴するだけでなく、目にした人、手にした人に対し、プラスティックごみのもたらす悪影響を訴えかけるという役割も持つ。その製造方法から、全く同じ模様のダイアルが製造されることはなく、自分だけの1本として愛着を感じることのできるモデルでもある。グレーのベゼルインサートは、タングステン製だ。

アクイスデイト 43.5mm

　新型「アクイスデイト」の43.5mm。今回は、高性能な自社製ムーブメント搭載機だけではなく、汎用ムーブメントを搭載した手頃なモデルも同様の進化を遂げた。

　ダイアルのバリエーションは、グリーン、ブルー、グレー、そしてアップサイクルがラインナップしている。直径43.5mmというサイズは少々大振りに思えるが、ケースからブレスレットへシームレスにつながるデザインによって、数値以上にコンパクトだ。

　抜群の視認性を生む、蓄光塗料を塗布したインデックスと針、300m防水を備えた屈強なケース、耐傷性に優れたセラミックス製ベゼルなど、ダイバーズウォッチとしての高い実用性は、従来から変わらず受け継いでいる。ブレスレットのクイックアジャストシステムによって、ウェットスーツの上から着用する際に、サッと腕周りを調整することも可能だ。

アクイスデイト 41.5mm

　汎用ムーブメントを搭載した新型「アクイスデイト」の41.5mmケースモデル。グリーン、ブルー、ブラック、アップサイクルのダイアルバリエーションが用意されており、グリーンダイアルとブルーダイアルのモデルには、ラバーストラップ仕様もラインナップする。

　6時位置に配されたデイトディスクは、ダイアルにマッチしたカラーが採用されており、一体感のある印象に仕上がっている。数字のフォントは、特別にデザインされたアスレチックなイメージのものだ。

　ダイアルには、快適な視認性を得るべくアルファ型の時分針と盾形のインデックスが採用されている。秒針には蓄光塗料が塗布された丸いポインターが配され、暗所でも容易に秒単位の時刻を知ることが可能だ。

アクイスデイト 36.5mm

　他のサイズの「アクイスデイト」とは一味違ったアップデートが加えられたのが、36.5mmケースモデルだ。数字のない細めのベゼルを採用することで、すっきりとした印象に仕上がっている。

　ステンレススティールブレスレットのデザインも特別なものだ。ポリッシュ仕上げのH型のコマとブラッシュ仕上げのセンターのコマで構成されており、ポリッシュ仕上げのケースと相まって、よりエレガントなデザインを持っている。

　ダイアルは、ブラックの他にクリームマザー・オブ・パールとアップサイクルのバリエーションが存在する。ブラックとクリームマザー・オブ・パールダイアルのモデルには、ダイアルのカラーに調和したラバーストラップを組み合わせたモデルも用意される。

　シースルーバックを採用しており、ケースバックからムーブメントの動きを鑑賞することが可能だ。