J12 ハイ ジュエリー(インテンス ブラック)
18Kホワイトゴールドをベースとしたケース、ベゼル、ダイアル、ブレスレットに総数724個ものバゲットカットされたブラック ハイテク セラミックをセッティング。2009年に発表された世界限定5本のハイ ジュエリーピース。自動巻き(Cal.CHANEL-AP3125)。直径42mm。参考商品。
18Kホワイトゴールドをベースとしたケース、ベゼル、ダイアル、ブレスレットに総数724個ものバゲットカットされたブラック ハイテク セラミックをセッティング。2009年に発表された世界限定5本のハイ ジュエリーピース。自動巻き(Cal.CHANEL-AP3125)。直径42mm。参考商品。
J12 CHROMATIC
2011年に登場したハイテク セラミックの新色「クロマティックカラー」を実現した意欲作。新素材のチタン セラミックの採用によって、ブラック、ホワイトに続く、J12第3のカラーを打ち立て、シャネルの外装技術の高さを証明した1本。自動巻き。直径41mm。69万3000円。
2011年に登場したハイテク セラミックの新色「クロマティックカラー」を実現した意欲作。新素材のチタン セラミックの採用によって、ブラック、ホワイトに続く、J12第3のカラーを打ち立て、シャネルの外装技術の高さを証明した1本。自動巻き。直径41mm。69万3000円。
また、原料に不純物が混入していたり、原料の粒子の大きさがまちまちだったりしたら、ハイテク セラミックの美観が損なわれるだけでなく、十分な強度も確保できない。加えて、焼成する窯の大きさも重要だ。ケースやブレスレットのリンクなど、ハイテク セラミックのコンポーネントのサイズに対して、窯の大きさが最適でなければ、焼成温度の制御が難しくなるばかりか、窯内の対流によってコンポーネントに不純物が付着する恐れもある。これらひとつひとつの工程を微に入り細を穿つようにコントロールして初めて、J12のハイテク セラミックケースはシャネルの美意識に見合う外観を得ることができるのだ。
J12の成功以降、セラミックスの外装を採用するフォロワーが続出し、跋扈する現状において、ボー氏が言うように、ハイテク セラミックケースの内製化の優位性と独自性をアピールすることは至極、理にかなっている。だが、J12の本質は、冒頭でボー氏が述べたように、工業用素材であったセラミックスを高級素材にまで昇華させたシャネルのクリエイションにある。
元来、時計専業メーカーではないシャネルが、J12によって高級素材としてのハイテク セラミックを広く時計業界に知らしめた事実。クリエイションに秀でたクチュリエだからこそ成し得たこの功績こそ、シャネルがJ12で達成した特筆すべき時計史への貢献と言っていいだろう。
【美観と強度、デザインの未来を拓いた〝ハイテク セラミックス〟】
Part.1:ハイテクセラミックスの先駆者 ラドーの系譜
Part.2:27年の追求が培った〝セラミックスのオーソリティ〟の精度/a>