『クロノス日本版』の精鋭?エディターたちが、話題のモデルを手に取り好き勝手に使い倒して論評する企画。モンブランのワールドタイマー「モンブラン 4810 オルビス テラルム」。スイス取材に連れていってその実力を検証することに。
Text&Photographs by Hiroyuki Suzuki
古典的なワールドタイマーの操作性はどうなのか?
バーゼルワールドの開幕を間近に控えた3月某日、午前11時33分……。完全夜行性の筆者が3連休のギリギリ午前中なんかにPCと格闘している理由はただひとつ……。完全に煮詰まってしまったこんな時は、気分転換が必要だ。そういえば今回のバーゼル取材に同行する、頼もしいパートナーが編集部に届いてたんだっけ。
「モンブラン 4810 オルビス テラルム」。古式ゆかしいルイ・コティエ様式のワールドタイマーなのだけど、大陸を象った半透明のディスクを通して下層のデイ&ナイトディスクを見せるため、より感覚的な昼夜の判断が可能というスグレモノだ。しかもかなりの人気モデルらしく、店頭在庫もいつも品薄。そんな時計の長期インプレができるなんてまさしく役得……。と、テンションが上がってきたところで、早速儀式を始めましょう! まずは時刻合わせから。
このタイプのワールドタイマーならば、最初にタイムゾーンを設定してしまうのが、最も使いやすい気がする。まず8時位置のプッシャーを押して、6時位置の赤い三角マーカーに「TOKYO」を持ってくる。次にリュウズを2段引きして、分針をざっくり「33分」に持っていく。その際に時針も一緒に動いてしまうけど、この段階では気にしない。次のステップで、リュウズを1段引きに戻して、24時間表示リングの「シルバー地の11」(=午前11時/奇数時のインデックスはないから10と12の間のバー)をTOKYOと重ね合わせるように調整すれば時刻合わせは完了だ。時針位置も24時間リングと連動するから実に簡単!