2025年のウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブで発表された、オリスの新作時計を一挙紹介。オリスは同社のレガシーを象徴する「ビッグクラウン」のリニューアルを発表。ファーストリリースとして、3種のコレクションを用意した。新たなムーブメントや多彩なカラーパレット、サイズを備える新生ビッグクラウンは、これまで以上に幅広いユーザーにリーチしていくだろう。
オリス2025年新作①「ビッグクラウン ポインターデイト Cal.403」
1938年、パイロットのニーズに応えて、リュウズを大きくした時計を開発したオリス。リュウズの特徴から、この時計は「ビッグクラウン」と名付けられた。そんなアイコニックな「ビッグクラウン」が、2025年にリニューアル。新しいサイズのケースやムーブメント、そしてさまざまなカラーリングによって展開される。まず最初に紹介するのは、自動巻きムーブメントCal.403を搭載する新作モデルが追加された。
左:Ref.01 403 7799 4067-07 8 20 06 右:Ref. 01 403 7799 4067-07 6 20 09FC
自動巻き(Cal.Oris 403)。2万8800振動/時。パワーリザーブ約120時間。SSケース(直径40mm、厚さ12.3mm)。50m防水。ブレスレットモデル:64万9000円(税込み)、レザーストラップモデル61万6000円。
左:Ref.01 403 7799 4068-07 8 20 06 右:Ref.01 403 7799 4068-07 6 20 11FC
自動巻き(Cal.Oris 403)。2万8800振動/時。パワーリザーブ約120時間。SSケース(直径40mm、厚さ12.3mm)。50m防水。ブレスレットモデル:64万9000円(税込み)、レザーストラップモデル61万6000円。
用意されたダイアルカラーは温かみのあるテラコッタと、ミリタリーウォッチのルーツを感じさせる落ち着いたグリーンの2色が登場。いずれもマットな質感のダイアルに、クラシカルかつミニマルなデザインが与えられており、アイコニックな表情が従来モデルから引き継がれている。

本作が搭載する自動巻きムーブメントCal.Oris 403は、高い性能を持つCal.400系ムーブメントの一種だ。約120時間という驚異的なパワーリザーブを誇るだけでなく、ISO 764基準を満たす高い耐磁性を備えており、現代生活に潜む磁気の影響を受けにくいというメリットがある。さらに、MyOris(マイオリス)への登録により、購入した腕時計に10年間という長期保証が付与される点も、その大きな魅力となる。
ケースは直径40mmを採用しており、従来のCal.403搭載モデルの38mm径に比べて、よりスタンダードなサイズ感となった。ストラップは、新開発のステンレススティール製ブレスレットと、環境に配慮したチェルボボランテ製のディアスキン(鹿革)ストラップが用意されており、コーディネートに合わせた選択が可能だ。
オリス2025年新作②「ビッグクラウン ポインターデイト」
従来と同じくCal.Oris 754を搭載した「ビッグクラウン ポインターデイト」からは、カラフルな新作モデルがリリースされた。
左:Ref.754 7798 4069-07 8 20 06 中:Ref.754 7798 4068-07 8 20 06 右:Ref.754 7798 4065-07 8 20 06
自動巻き(Cal.Oris754)。26石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約41時間。SSケース(直径40mm、厚さ12mm)。50m防水。各34万1000円(税込み)。
本作の最大の特徴は、その鮮やかで目を引くダイアルカラーだ。フレッシュなイエロー、エレガントなライラック、そして爽やかなブルーの3色が用意されており、象徴的なビッグクラウンの表情が、ファッショナブルに仕立て上げられている。伝統的でありながら個性豊かな一面を備えた、魅力的なポインターデイトモデルである。
ケースは直径40mmのスタンダードなサイズ感で、ステンレススティール製のH型リンクブレスレットの採用によって、スポーティーな印象が与えられている。内蔵するCal.Oris 754は、セリタSW200-1をベースとしており、約41時間のパワーリザーブを有している。
オリス2025年新作③「ビッグクラウン 34.00MM」
今回のビッグクラウンのリニューアルでは、直径34mmという新サイズを採用した、女性向けモデルも登場している。

自動巻き(Cal.Oris531)。2万8800振動/時。パワーリザーブ約41時間。SSケース(直径34mm、厚さ11.10mm)。50m防水。32万3400円(税込み)。
このコンパクトなビッグクラウンには、2種類のバリエーションが用意されている。ひとつは、表面にテクスチャー加工が施された、モダンなブラウンダイアルモデル。もうひとつは、シックなブラックダイアルに、12個のラボグロウンダイヤモンドのインデックスを持つ、よりラグジュアリーな仕様のモデルだ。いずれのダイアルにも、スケルトン仕様の時分針が載せられており、視認性を確保しつつ、繊細な印象が与えられている。

自動巻き(Cal.Oris531)。2万8800振動/時。パワーリザーブ約41時間。SSケース(直径34mm、厚さ11.10mm)。50m防水。47万6300円(税込み)。
34mmのケースには、新開発のステンレススティール製ブレスレットが取り付けられており、女性の手元にスポーティーな個性を演出する。搭載されるムーブメントはCal.Oris 531で、パワーリザーブは約42時間を備えた。また、ケースバックはトランスパレントとなっており、レッドローターをはじめ、搭載ムーブメントを見ることができる。
