シチズン時計が力を入れるスマートウォッチ。スマホ連動がポイント

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2020.12.16

シチズン時計のスマートウォッチ「エコ・ドライブ Bluetooth」シリーズ

2020年時点で、シチズン時計が製造するスマートウォッチはアナログ表示式である。エコ・ドライブBluetoothの機能やデザイン性について見ていこう。

アナログとデジタルの便利すぎる融合

2012年が初出の「エコ・ドライブ Bluetooth」は、アナログ式の「腕時計らしい」立体的な造形を保ちながら、Bluetooth®接続によるスマートフォンとの連携機能を備えたコレクションだ。

特筆すべきはエコ・ドライブによる光発電で駆動する点である。一般的な充電式のスマートウォッチでは毎日ケーブル接続による充電が必要で、ボタン電池式では半年〜1年程度で電池切れとなってしまうモデルも多い。

エコ・ドライブ Bluetoothでは蛍光灯の光でも充電でき、フル充電から無充電で最大4年間、スマートフォンに接続しても約9カ月間動作する。充電を意識せずに済むのは他社製品に対する圧倒的なアドバンテージだ。

エコ・ドライブ Bluetoothでできること

エコ・ドライブ Bluetoothでは、通話やメールの通知を音と振動に加え、針の動きで知らせる。あらかじめ選択した相手からの通知のみ受け取るフィルタリング機能も備えるため、業務や予定を邪魔されることもない。

スマートフォンと距離が離れてしまった時に通知を送る設定もできるので、置き忘れの心配もなく、さらにスマートウォッチからスマートフォンを鳴らしてどこにあるか探すこともできる。

時刻は現地時間に自動修正されるため、海外出張や旅行時に時刻合わせの手間もかからない。アプリからの操作で世界316都市の任意の時間に合わせることもでき、スマートなワールドタイマーとしても活用できる。

アラームはスマートフォンからの操作で簡単に設定でき、曜日ごとに設定内容も変えられるため、ビジネス用とプライベート用のアラームの使い分けが可能だ。

シチズン時計だからこその魅力

一般的なスマートウォッチには、いかにもガジェットらしいデザインで、ビジネスシーンに向かないものもしばしば見られる。

一方で、エコ・ドライブ Bluetoothはアナログ時計の造形に準じた設計のため、ビジネス・プライベートを問わずに着用できる。

また、スマートウォッチの分野には腕時計の製造経験が乏しい、あるいは全くないメーカーも参入している。しかし、シチズン時計は100年以上の歴史を誇るマニュファクチュールである。自社製造したムーブメント、ケースも蓄積した高度な技術によって仕上げられるのだ。


おすすめのモデル

エコ・ドライブ搭載のスマートウォッチは、「エコ・ドライブ Bluetoothコレクション」と、「エコ・ドライブRiiiver(リィイバー)」ブランドで展開される。それぞれのおすすめモデルを紹介しよう。

スーパーチタニウムを採用した BZ1045-05E

BZ1045-05E

BZ1045-05E
軽量でスポーツシーンにも向くアナログ式スマートウォッチ。時刻表示をはじめとした4つのモードがあり、リュウズを引き出し回すことで切り替えられる。10気圧防水のため、水辺のアクティビティにも付けられる。シチズン「BZ1045-05E」光発電エコ・ドライブ。月差±15秒。スーパーチタニウム(デュラテクトDLC)(直径48mm)。10気圧防水。9万円(税別)。

エコ・ドライブ Bluetoothコレクションの「BZ1040-05E」は、ケース素材にスーパーチタニウムを採用することで、ケース径48mmという大ぶりサイズでありながら88gしかない軽量モデルだ。

60分積算計や24時間表示をはじめとする多様な表示要素を備えるが、表示領域を大きく取り、文字配列を水平にそろえることで、良好な視認性を確保している。

スーパーチタニウムは耐食性にも優れ、肌との接地面に凹凸が施されたウレタンストラップにより、夏場でも着用感は快適だ。

2020年登場 シンプルデザイン BZ7015-03E

BZ7015-03E

マイクロ・コミュニティ・サービス「Riiiver」と連動することでパーソナライズ可能なスマートウォッチ。サービスのダウンロードやセットアップはスマートフォンから行い、時計本体の操作はリュウズと2つのボタンで行う。シチズン「BZ7015-03E」月差±15秒。SS(直径44.3mm、厚さ14.6mm)。5気圧防水。4万5000円(税別)。

「エコ・ドライブ Riiiver」の2020年新作「BZ7015-03E」は、ブラックのワントーンに暖色系の差し色が効いた、シンプルかつモダンなスマートウォッチだ。

Riiiverアプリをスマートフォンでダウンロード・セットアップして、時計とペアリングすることでスマホアプリ上の自分のヘルス情報の収集などができる。

さらに、Riiiver ストアからiiidea(アイイデア=機能)をダウンロードすると、機能を拡張させることも可能。定型メッセージの送信や、Riiiver に対応したLED照明との連動などのサービスが利用できる。

カラーバリエーションはブルー基調の「BZ7014-06L」、ブラウン基調の「BZ7016-01X」を含む3種類だ。


最先端とアナログの融合

一般的なスマートウォッチは手首に装着するだけで、実際には腕時計というより機能限定版のスマートフォンのような製品も多い。

シチズン時計のスマートウォッチは、歴史あるマニュファクチュールによる一貫生産や、アナログ時計の魅力を備えた外観が魅力だ。ますます進化を続けるシチズン時計のスマートウォッチを体験しよう。

川部憲 Text by Ken Kawabe


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