時計ジャーナリストが語る、ゴールドブレスレットの時計たち
今、再び女性たちの注目を集めているのがゴールドのブレスレットウォッチ。スタンダードなものから近年人気が復活しているミラネーゼ、ヘッドに合わせた技ありのデザインなど、一概にブレスレットウォッチといっても多種多様なデザインがそろっている。クロノス日本版編集長の広田雅将、ウォッチ&ジュエリージャーナリストの野上亜紀は、ゴールドのブレスレットを備えた時計をどう見たのか?
広田:ブレスレットはちゃんと作らないとガタガタになってしまうもの。だから各社の技術力が如実に見えてしまうディテールといえるでしょう。よいブレスレットの選び方ですが、コマの上からの平面ではなく、横にして垂直に伸ばした時に遊びが出てくるもの。着けたときにしなやかに感じる。この遊びを作るのが、実に難しいんですよ。
野上:ゴールドブレスレットは女性たちの間では、最近欠かせないトピックのひとつです。幾何学的なカルティエ「マイヨン ドゥ カルティエ」は、そんな今だからこそ成し得た意匠ともいえるのではないでしょうか。ブルガリ「セルペンティ セドゥットーリ」は、従来のセルペンティよりケースをフラットにしているのでブレスレットとの一体感が際立っていて。それゆえ腕への吸い付きも抜群です。
今が旬! 成熟のゴールドブレスレット
ここ数年、女性たちの間で見直されている“ゴールド”のエレガントな装い。ドラマティックな表情を魅力とするゴールドブレスレットは、今まさに旬のアイテムだ。
カルティエ
グラフィカルな意匠が生む永遠のモダニティ
昨今カルティエが力を入れているゴールドブレスレットモデルから、今年は実に幾何学的なデザインを魅力とするモデルが登場した。ブレスレットの中心軸をずらし、各コマを斜めに配置することで、ゴールドの重厚感がありながらも、グラフィカルな佇まいを完成。重さを感じさせない、手に馴染むつくりも秀逸だ。
クォーツ。PG×D。縦17×横16mm。328万8000円(税別)。問/カルティエ カスタマー サービスセンター Tel.0120-301-757
ブルガリ
“ゴールド”と“輝き”の華麗なるアンサンブル
2019年に“ボーン トゥ ビー ゴールド”の標榜を掲げ、ゴールドへの深い愛を謳ったブルガリ。その表れとなる「セルペンティ セドゥットーリ」に、ブレスレットにもダイヤモンドをセッティングしたモデルが加わった。今年のテーマはまさに“ボーン トゥ シャイン”。深い煌めきが時計を包む。
クォーツ。PG×D×ルベライト。ケース径33mm(12時~6時方向)。424万円(税別)。問/ブルガリ ジャパン Tel.03-6362-0100
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