ジャケ・ドロー「グラン・セコンド スケルトン」
ジャケ・ドローのシグネチャーである「8」をかたどった文字盤デザインの「グラン・セコンド」シリーズに初めてオープンワーク・ムーブメントが採用された。直径41mmのケースには、シリコン製ヒゲゼンマイを搭載したジャケ・ドローの自社キャリバー2663 SQが収納されており、それぞれのパーツは限界までスケルトン加工されている。ケース素材には、ジャケ・ドロー初のプラズマセラミックスを採用。これはホワイトセラミックスを2万℃に熱したガスで変化させることで作り出されており、素材に金属片を一切加えることなく、屈強な硬度と耐傷性、そしてアントラサイトカラーのメタリックな光沢を与えるものである。ムーブメントは、トランスパレントバックにより時計の裏側からも鑑賞可能だ。ムーブメントを巻き上げるローターまでオープンワーク仕様である。
ウブロ「ビッグ・バン インテグラル チタニウム」
ウブロは2020年に旗艦モデル「ビッグ・バン」の誕生15周年を、ブランド初となる統合型メタルブレスレットの導入で祝った。それが「ビッグ・バン インテグラル チタニウム」だ。これはウブロの「ビッグ・バン ウニコ」42mmシリーズにおける派生モデルだが、クロノグラフのプッシャーはビッグ・バンが2005年のデビュー時に備えていた形状に変更されている。インテグラル最大のポイントはエンドピースのリンクと一体化した3連のブレスレットだろう。搭載されるムーブメントはコラムホイール機構と垂直クラッチを使用したクロノグラフキャリバーHUB1280 UNICOで、ローターや香箱、受けにスケルトン加工が施されている。また同作ではダイアルがサファイアクリスタル製のため、装着時でもムーブメントの裏輪列の一部を見ることができる。
アンジェラス「U52 ルイス・カンポス・エディション」
アンジェラスの歴史の始まりは1891年にさかのぼり、いわゆるクォーツ危機後の長い休止期間を経て、2015年に復活を遂げている。2020年12月に発表したのが、随所にサッカーのモチーフをちりばめた「U52 ルイス・カンポス・エディション」だ。これはレアル・マドリードやASモナコ、LOSCリール・メトロポールなどのサッカークラブで、スポーツディレクターとして腕を奮ってきたルイス・カンポスとのパートナーシップで生まれた限定モデルである。9時位置のサッカーボールモチーフはスモールセコンドであり、サッカーボールが回転することにより秒数を表示する。また文字盤外周の60分スケールの目盛りには、サッカーの試合時間を測るために45分位置まで3角形のマークが施されている。搭載するムーブメントはビーム構造のブリッジを採用したシースルー仕様で、さらにフライングトゥールビヨンを搭載したキャリバーA-300だ。
ラドー「トゥルー シンライン アニマ」
ハイテクセラミックスの革新者ラドーによるシースルーウォッチが「トゥルー シンライン アニマ」だ。セラミックスケースは新色オリーブグリーンカラーをまとい、薄さを追求してモノブロック構造が採用されている。「アニマ」はラテン語で空気、息吹、魂などを意味する言葉だ。本機の文字盤が全面的なオープンワーク仕様によって解放感を与えられていることからこのモデル名が付けられた。搭載する自動巻きムーブメントは、受けと地板の素材をブラック陽極酸化アルミニウムへとカスタマイズしたETA A31.L02で、これにより一層の軽量化を実現している。スケルトン加工によって全体をあらわにしたカレンダーディスクは6時位置に窓を設けることでデイトを表示する。
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