2021年 カルティエの新作時計まとめ

2021.04.08




トーチュ スネーク

カルティエ リーブル トーチュ スネーク

Maud Remy-Lonvis © Cartier
カルティエ「トーチュ スネーク」
手巻き(Cal.430 MC)。18石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約38時間。18KWG(縦39×横31mm、厚さ6.73mm)。世界限定30本。予価877万8000円(税込み)。

「カルティエ リーブル トーチュ スネーク」は、1912年に誕生した「トーチュ」ウォッチのデザインを元に、蛇の鱗をモチーフとした作品である。ブラックまたはコーラルカラーのエナメルに、ウォーターカラーのマザー オブ パールがケースと文字盤にあしらわれる。また、存在感のあるダイヤモンドがケースとリュウズを彩っている。2時位置方向と7時位置方向のケースエッジは、凹凸によって鱗の形を表現し、同作のリアリティを高めるのに一役買っている。

カルティエ リーブル トーチュ スネーク

Maud Remy-Lonvis © Cartier




ロトンド ドゥ カルティエ アストロミステリアス

ロトンド ドゥ カルティエ アストロミステリアス

© Cartier
カルティエ「ロトンド ドゥ カルティエ アストロミステリアス」
手巻き(Cal.9462 MC)。25石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約55時間。Pt(直径43.5mm、厚さ11.9mm)。世界限定5本。3本セットで予価6468万円(税込み)。

トゥールビヨンをテーマに「ロトンド ドゥ カルティエ」の名を冠する3つのオートオルロジュリーが追加された。これらのモデルのルーツは、1912年発表の置時計「モデルA」に採用されたミステリー機構にある。ミステリー機構は、メゾンの時計職人モーリス・クーエが奇術師ジャン・ウジェーヌ・ロベール=ウーダンの研究に着想を得たもので、2本の針が宙に浮かんでいるように見えるというもの。ここにカルティエは、得意とするスケルトン構造を組み合わせることで、ケースとムーブメントに無駄を削ぎ落としたラインを際立たせ、明確なフォルムと背景のコントラストを描き出した。「ロトンド ドゥ カルティエ アストロ ミステリアス」では、調速機のみならず、香箱からテンプに至るまでの輪列をトゥールビヨンケージ上に収め、サファイアクリスタルのディスクにセットしている。下記に紹介する2モデルと3本セットで販売され、予価は6468万円(税込み)。

Cal.9462 MC

© Cartier




ロトンド ドゥ カルティエ アストロトゥールビヨン

ロトンド ドゥ カルティエ アストロ トゥールビヨン

© Cartier
カルティエ「ロトンド ドゥ カルティエ アストロ トゥールビヨン」
手巻き(Cal.9461 MC)。23石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約48時間。Pt(直径47.0mm、厚さ14.9mm)。世界限定5本。

「ロトンド ドゥ カルティエ アストロトゥールビヨン」はふたつの特徴を持つトゥールビヨンを搭載する。ひとつ目は、トゥールビヨンキャリッジの回転軸が、ムーブメントの中心に配されている点。そしてふたつ目は、このトゥールビヨンキャリッジがムーブメントの上に配置されている点である。これにより、凝縮したムーブメントとケース内の余白が、メゾンの追求する美しいフォルムを生み出している。

Cal.9461 MC

© Cartier




ロトンド ドゥ カルティエ スケルトン ミステリアス ダブルトゥールビヨン

ロトンド ドゥ カルティエ スケルトン ミステリアス ダブルトゥールビヨン

© Cartier
カルティエ「ロトンド ドゥ カルティエ スケルトン ミステリアス ダブルトゥールビヨン」
手巻き(Cal.9565 MC)。26石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約52時間。Pt(直径 45mm、厚さ11.9mm)。世界限定5本。

「ロトンド ドゥ カルティエ スケルトン ミステリアス ダブルトゥールビヨン」は、60秒でそれ自体が1周するフライングトゥールビヨンと、トゥールビヨンケージが5分で1回転する構造を持つ。サファイアクリスタルのディスクにカットを施してトゥールビヨンをはめ込んでいるため、ケージが宙に浮いているような錯覚を起こす。トゥールビヨンを取り囲むように、12時方向にオフセットした時分針、スケルトンで描き出された大きなローマ数字、その奥にのぞくようにムーブメントが配置されている。