2021年 シャネルの新作時計まとめ

J12 エレクトロ ドリーム

　シックなモノトーンのホワイト、あるいはブラックのJ12に、ビビッドな12色の色彩を載せた「J12 エレクトロ ドリーム」が追加された。ホワイトモデルでは、インデックスおよびベゼルには色相環に倣って配置されたバゲットカットのサファイアの色彩が、ケースとブレスのホワイトを引き立てる。ブラックモデルでは、ケースのブラックが色彩を強調するように働いている。

　同じ色彩がケースおよびブレスのカラーによって役割を変える点は、シャネルのキーワードとなるパラドックスを思わせる。ホワイトモデルはケース径33mmのクォーツモデルと、38mm径の自動巻きムーブメント、キャリバーJ12.1を搭載するモデルが用意される。ブラックモデルは38mm径のキャリバーJ12.1搭載モデルのみとなる。それぞれ世界限定55本である。

J12 エレクトロ スター

　ケース、ベゼル、ダイアル、ブレスレットに至るまでダイヤモンドを敷き詰めた「J12 エレクトロ スター」が追加された。一見、バゲットカットダイヤモンドのみが輝きを放っているように見えるが、色彩豊かなサファイアがケースとブレスレットのサイドに配され、光の反射の中で虹色を思わせる色味を放つ。ケース径33mmのクォーツモデルと、38mm径のキャリバーJ12.1搭載モデルが用意される。それぞれ世界限定12本である。

ボーイフレンド スケルトン X-RAY

　2018年に自社製ムーブメント「キャリバー3.」のデビューと共に登場した「ボーイフレンド スケルトン」。21年の新作としてX線が透過したかのような透明なケースを持つ「ボーイフレンド スケルトン X-RAY」が追加された。キャリバー3.は、縦に連なる円のパーツが宙に浮いているように配置されて、どの角度から見ても美しい特徴を持つ。

　今作は、その特徴を生かすために、八角形のケースを削り出しのサファイアクリスタルで作製し、シャネルの追求するシンプリシティとエレガンスを表現している。他のボーイフレンド同様、インターチェンジャブル仕様のストラップが装備され、日々の装いに応じてストラップを交換しやすいものとなっている。今作は世界限定100本となる。