2021年 ロンジンの新作時計まとめ

ハイドロコンクエスト

　直径41mmのケースに300mの高い防水性能を備える「ハイドロコンクエスト」に、ツートンカラーの3モデル4型が追加された。各モデルとも配色は、ベースカラーをダイアルとセラミックス製ベゼルインサートに配し、ベゼルの外周とリュウズにゴールドカラーのPVDが施されたものだ。バリエーションのひとつ目は、ブラックにローズゴールドPVDを施したモデルでブラックのラバーストラップが合わせられる。ふたつ目が、グリーンにイエローゴールドPVDでグリーンのラバーストラップ、3つ目がグレーにローズゴールドPVD、グレーのラバーストラップおよび、ブレスレットのセンターにローズゴールドPVDを施したモデルである。ハイドロコンクエストは高い防水性能の他にも、ねじ込み式リュウズと逆回転防止回転ベゼルを備えるなど、堅牢なダイバーズウォッチに求められる要件を満たす。また、搭載する自動巻きムーブメントCal.L888.5はパワーリザーブが約72時間と長い上、シリコン製ヒゲゼンマイを採用することで磁力による性能低下を抑えており、日常使い、ダイビング用途を問わず、安心して使用できる高い信頼性を備えている。

ラ グラン クラシック ドゥ ロンジン

　ロンジンが提唱する、エレガンスとは人の生き方や振る舞いに現れるものとするスローガン「Elegance is an Attitude」を最も色濃く体現する「ラ グラン クラシック ドゥ ロンジン」コレクション。毎年のように新作が追加されるコレクションで、本年も多くのバリエーションモデルが追加された。今回取り上げるのはケース径38mmの自動巻きモデルから2モデルと、ケース径29mmのクォーツモデルから1モデルである。前者は従来モデル同様、薄型の自動巻きのCal.L591を搭載し、時計の厚さを薄く抑えている。ホワイトダイアルモデルは、細身のローマンインデックス、細身のブラックのバトン針を備え、表にステッチの見えないクラシカルなアリゲーターレザーのストラップが合わせられる。時計全体が非常にドレッシーでフォーマルな雰囲気に仕立てられており、ロンジンの考えるエレガンスが現れている。ブルーダイアルモデルは、ホワイトのローマンインデックスにシルバーのバトン針、ブルーのアリゲーターストラップが合わせられ、彩度を少し抑えたブルーの色味が、落ち着きながらもコーディネートに色を添える役割を果たす。ケース径29mmのクォーツモデルは、存在感がありながら、大きすぎないことから女性の支持を集めるサイズ感で、ホワイトマザー・オブ・パールのダイアルに、インデックスには12個のダイヤモンドを備える。ダイアルに合わせてホワイトのアリゲーターストラップを備える他、ブレスレットも付属する。

ロンジン ドルチェヴィータ

「ロンジン ドルチェヴィータ」にメンズサイズのモデルが追加された。ドルチェヴィータは、1920年代に作られたレクタンギュラーウォッチからインスパイアされたもので、当時のアール・デコデザインを受け継いでいる。追加されたメンズモデルは、縦43.8×横27.7mmのケースサイズで、セクターダイアルを備える。アラビアインデックスを配したアワーサークルや、ダイアル中央部でクロスするライン、中心から放射状に延びるラインなど、アール・デコの幾何学的デザインの美を感じさせる。自動巻きムーブメントのCal.L592を搭載し、センターセコンド、6時位置にデイト表示を備える。また、ケースサイズ縦32.0×横20.8mmのレディースモデルにも新モデルが追加された。SS製ケースのエッジにはダイヤモンドが敷き詰められ、ダイアルにはローマンインデックスと6時位置にスモールセコンドを配される。また、ダイアル表面にはフランケ仕上げが施され、光によって生まれた陰影がダイアルに表情を与えるのが特徴である。ロンジン ドルチェヴィータには、より小さなケースもラインナップされているが、ワンサイズ大きい今作の方がダイアルのディティールや時計の存在感の主張が強くなり、時計単体の見応えを求めるなら好ましい選択となるだろう。ストラップはインターチェンジャブル仕様となっており、日々の装いに応じて簡単にストラップを交換可能である。