成功の要因は優れたマーケティング戦略
時計が持つ魅力だけでなく、優れたマーケティング戦略を打ち出していることも、ビッグ・バンが成功を収めている要因だ。具体的な施策を見てみよう。
高いステータス性を築き上げた施策
ビッグ・バンは「成功者の時計」と称されるほどのプロダクトイメージを定着させている。ステータスシンボルとしての存在感を得られたのには、いくつかの理由が考えられる。
理由のひとつは、ウブロ自体がビッグ・バンで見事な復活を果たしたことだ。倒産寸前の経営難からメゾンを救ったことが、成功者の証というイメージに結び付けられたのである。
異素材の組み合わせが他ブランドと差別化されている点や、著名人を積極的に起用してプロモーション活動に取り組んだ点も、高いステータス性を築き上げられた要因と言えるだろう。
パートナーシップによるコラボモデルも充実
高級時計ブランドの多くは、知名度アップのために異業種とパートナーシップを結んでいる。ウブロも例に漏れず、さまざまな分野や業種とのコラボモデルを展開している。
特にウブロはサッカーと強い関係を築いているのが特徴的だ。世界的に有名なチームや選手とのコラボモデルが、ウブロの代表的なコレクションから発表されている。
ビッグ・バンからは、これまでに野球やバスケットボール、F1とのコラボモデルが誕生しているが、スポーツだけでなく、音楽や芸術の分野とのパートナーシップも構築している。
愛好家から支持されるビッグ・バンの銘品
数多くのモデルが並んでいるビッグ・バンのラインナップから、特に人気が高いモデルを紹介する。それぞれの特徴や魅力をチェックし、時計選びに役立てよう。
ビッグ・バン ウニコ チタニウム Ref.421.NX.1170.RX
自動巻き(Cal.HUB1280)。43石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約72時間。Ti(直径44mm)。10気圧防水。220万円(税込み)。
「ビッグ・バン ウニコ チタニウム(Ref.421.NX.1170.RX)」は、ウニコを小型機用に再設計したウニコ2が搭載されているモデルだ。初代ウニコの優れた性能や精度は、ウニコ2にもそのまま受け継がれている。
ケースとベゼルの素材にはチタニウムが用いられている。軽量で扱いやすい上、優れた腐食耐性により実用性も高い素材だ。ウブロはすべての時計に、極めて品質の高いチタニウムを使っている。
ムーブメントのコラムホイールを文字盤側から鑑賞できるユニークな構造も、ビッグ・バンらしい魅力だ。ブラックとシルバーの組み合わせが、メカニカルな意匠を際立たせている。
ビッグ・バン ウニコ キングゴールド ホワイト ダイヤモンド Ref.441.OE.2011.RW.1104
自動巻き(Cal.HUB1280)。43石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約72時間。18Kキングゴールド(直径42mm)。10気圧防水。477万4000円(税込み)。
「ビッグ・バン ウニコ キングゴールド ホワイト ダイヤモンド(Ref.441.OE.2011.RW.1104)」は、ケース素材に18Kキングゴールドを用い、ウニコ2を搭載したモデルである。18Kゴールド5Nよりさらに色調が赤いキングゴールドは、ポリッシュ&サテン仕上げに最適な素材だ。
ベゼル上には126個のダイヤモンドがセッティングされた。メカニカルな意匠を楽しめる表情に、華やかさも追加されている。
ウブロは、ケースとベゼルに異なる素材を使用しているモデルが多いことも特徴だ。他のモデルも、ベゼルに注目しながらチェックしてみよう。
ビッグ・バン インテグラル ブラックマジック Ref.451.CX.1170.CX
自動巻き(Cal.HUB1280)。43石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約72時間。ブラックセラミックス(直径42mm)。10気圧防水。268万4000円(税込み)。
「ビッグ・バン インテグラル ブラックマジック(Ref.451.CX.1170.CX)」は、2021年発表のモデルだ。ケースとブレスレットが一体化し、さながらラグジュアリースポーツウォッチを彷彿とさせるデザインである。
素材として用いられているブラックセラミックスは、ウブロが独自開発したハイテク素材だ。高い硬度を特徴に持ち、ダイヤモンド以外ではほぼ傷が付かない。
ムーブメントには完全自社製のウニコ2が搭載されており、スケルトナイズされた文字盤からは美しい仕上がりや動作を堪能できる。
ビッグ・バンはブランド理念の象徴
ビッグ・バンは、ウブロを一躍トップブランドへと成長させた大人気コレクションだ。ラバーのストラップや舷窓を思わせるベゼルのデザイン、メカニカルな意匠を特徴に持つ。
優れた性能を備える自社製ムーブメント「ウニコ」を搭載しているモデルも多数用意されている。時計で周囲と差別化を図りたいなら、ビッグ・バンを有力な選択肢のひとつに加えてみよう。
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