2022年 カルティエの新作時計まとめ

パシャ ドゥ カルティエ

「パシャ ドゥ カルティエ」に追加された3種類のコンプリケーションモデル。ひとつは、6時位置にムーンフェイズを配したモデル。「パシャ」の特徴でもあるアラビア数字インデックスが少し大きめにデザインされており、全体が優雅にまとめられている。

　ケース素材は18KPGとステンレススティールのふたつが用意される。もうひとつは、フライングトゥールビヨンを搭載したモデルだ。ダイアル6時位置に大きな開口部を持ち、ブリッジを持たず浮遊しているように見えるキャリッジが1分間に1周する。最後は、ダイアルとムーブメントにスケルトン加工が施されたモデルである。僅かなサポート部分が残されたブリッジと針にはスーパールミノバが塗布されており、暗所でくっきりと浮かび上がる。

アンドンプターブル ドゥ カルティエ

　カルティエの持つ宝飾技術を注ぎ込んだブレスレット「アンドンプターブル ドゥ カルティエ」に、時計機能を持つ3種のモデルが発表された。モチーフとなっているのは、パンテール、クロコダイル、ゼブラ、タイガーといった動物たちである。互いに向かい合ったようなデザインは、1950〜60年代に熱狂的に迎え入れられた、今となっては同社を代表するものである。ゴールドをベースとしており、その上に各動物を表現するブラックラッカーやブラックスピネル、エメラルド、サファイア、ダイヤモンド等があしらわれ、躍動感が与えられている。

バロン ブルー ドゥ カルティエ

　2007年に発表されたカルティエの「バロン ブルー」に、新たなバリエーションが追加された。サイズは36mmと33mmの2種類が用意され、自動巻きムーブメントを搭載している。最大の特徴はダイアル上の装飾にある。放射状に広がる繊細なパターンが施されたダイアルの外周にはダイヤモンドがセットされ、ミニッツマーカーはゴールドのパール状となっている。風船のような丸みを帯びたようなケース形状やリュウズガードと相まって、優雅さを感じさせるデザインだ。ケースサイズ以外に、アリゲーターストラップとゴールド製ブレスレットの違いや、ベゼル上のダイヤモンド有無を選択することができる。ブレスレットは簡単に交換できるインターチェンジャブル仕様。

サントス デュモン

　3種類のユニークなケースをまとって登場したのが、「サントス デュモン」である。金属製ケースの上にラッカーを薄く塗布することによって、バイカラーに仕上げられている。ボルドーカラーのモデルはケース素材にプラチナが採用されており、リュウズにルビーが添えられている。ステンレススティール製ケースにブラックラッカーを塗布したモデルは、リュウズにブルーのシンセティックスピネルがセットされている。

　3種類目のモデルは、ピンクゴールド製ケースとベージュラッカーの組み合わせだ。リュウズトップにはサファイアがあしらわれている。いずれのモデルもダイアル上に四角形を重ねたようなデザインが施されている。搭載されるムーブメントは、手巻きのCal.430 MC。ケースサイズは縦 43.5mm×横31.4mmである。ボルドーカラーのモデルは世界限定150本、ベージュカラーのモデルは世界限定250本が発売される。