インターフェースの改善でさらに向上できるか
広田ここまでのパッケージングを実現できたので……。
鈴木あと改善点はやっぱり、インターフェイスですかね。正直、ここまでの多機能は使わないかなぁ……。あと、文字盤を見ただけだといまいち機能が分からないのも難点だと思う。
土井一番楽なのは、アプリで操作することですね。操作ガイドが表示されるので。
鈴木スマートフォンで操作するのって、本末転倒というか、時計としての機能性を否定しているように感じちゃいます。腕時計がスマホの出張所になってしまうのは寂しい。機械式時計の操作性をコネクテッドウォッチでも表現してほしいな。リュウズの2段引きとか。
土井ハカセは操作性に関してはどう思いましたか。アプリは使いました?
広田アプリは使わなかったです。スタンドアローンで時間を見る分には普通に使えるなと思いました。慣れはいるけど。でも、多機能時計として使うなら、アプリは前提になるのかもしれません。
鈴木説明書の解決策がアプリなんですかね。それにしても日本のプロダクトって、概してインターフェースが弱い。日本人は複雑でも説明書を見て、言われた通りにやっちゃうから……。海外の人って大抵、製品を買ったら箱ごと説明書を捨てちゃうじゃないですか。それくらい割り切って作らないと、インターフェースは成熟しないような気がします。
土井ただ、アプリにもメリットはあって、ローカルタイムとホームタイムを入れ替えられるのは便利だと思いました。あとは、デモモードで実際に持っていない時計もBluetooth対応機種の機能と操作性を確認できるんです。
鈴木じゃあ、それで購入前に自分に合った機能のものを探せばいいんだね。シンプルに時間が見られればいいって人から、ガジェットとして色々触りたいって人までいるだろうし。カシオは成り立ちから時計メーカーじゃないから、そういう面白みは。魅力のひとつかも。
腕時計のパッケージングとしては高満足度
広田オシアナスは多機能カシオのひとつの象徴、技術の結晶としてパッケージをここまで完成させた。だから、次世代が出るとしたら、操作性を含めたインターフェースまで手を入れられれば良いなと思います。
ただ、カシオはモジュールを色んなモデルで共有しているから、抜本的なところ、新ムーブメント製作から取り組まないとでしょう。でも、インターフェースのシンプル化に取り組んでほしい。
鈴木そうですね。コネクテッドウォッチであっても、腕時計としての存在価値を考えるとやっぱり、スタンドアローンでも使えて欲しい。
広田外装がよくできているからこその要望ですね。チタン製の電波ソーラー時計は、オシアナスがありアテッサがありアストロンがあり。この強力な3つが競い合うことでプロダクトのレベルがすごい上がってきたなと如実に感じてます。
鈴木そういう意味では、日本のメーカーの強さですよね。
広田これは、価格はいくらだっけ?
土井11万円です。見た目のカッコ良さと、腕に着けた時の満足感、ガジェットとしての面白さがあることを踏まえると、満足できる価格かなと。
鈴木外装は価格を考えたらもう十分なくらい。満足感は高いと思います。
広田全然アリです!
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