フルメタルのG-SHOCKとはドコが違う?
広田そういえば、フルメタルのG-SHOCKって、そもそも金無垢モデルを作った時に「その技術を転用して作るべ」って生まれたじゃないですか。
鈴木35周年のゴールド、ありましたね。770万円でしたっけ。
細田開発者曰く、フルメタルはオリジンをそのままメタルに置き換えるっていうのが、単純なスタート目標だったそうです。一方こちらは、オリジンの形をメタルにどう最適化するかが目標だった。そして、MR-Gの磨きに耐えられるように設計からやり直している、と。だから、キャラクターははっきりと分かれているんですね。
広田あと、普通のモデルも文字盤ってこんなに見やすかったっけ? これはすごいいいなと思いました。傾けただけでバックライトが白く光って。
鈴木そこは確かに見やすくて使いやすかったですね。
細田文字盤といえばレンガスタイルの色もオリジンに近づけています。
土井レンガ調でソーラセルをいい具合に隠せていますよね。
鈴木あと、MR-Gだから、バックルにロック機構が付いてるのも良かったです。
土井ただ、ブレスレットはネジ式ではなくピン式でした。実際に調整のために外してみたら、ピン一本とCリングが入っていました。ごく一般的なタイプですね。
広田チタン製ブレスだからそこはしょうがないよね。チタン素材にネジ切っちゃうと固着して外せなくなることがあるので。
目指すは“デジタルのロイヤル オーク”か
細田このモデルは手間とコストがかかっているので、売れてもカシオとしてはあまりおいしいモデルではないかもしれませんが、限定ではないから今後もバリエーションが増えていくかもしれませんね。
広田現時点でもパッケージングはよく出来ているから、ブラッシュアップをかけていけば、一層良くなっていくと思います。
細田具体的には、ハカセはどの辺のブラッシュアップを希望ですか?
広田個人的には、シルバーケースにももうちょっと鏡面があった方が、価格分の価値が分かりやすくなるのかなと思いました。
細田確かに、コバリオンの磨きはすごく強調されていますが、もう少し分かりやすさがほしいですよね。
鈴木スペックはガチンコのスポーツプロフェッショナルだけど、ポリッシュ面が増えたらラグジュアリー度が上がるよね。60とか80万円にして細かいパーツをポリッシュにしたりしないのかな。そうしたら、ロイヤル オークみたいなバランスになりそう。
土井“ラグスポ”として見られますね。
細田ただ、今回のモデルがレギュラーのラインナップでは最高額なので、そこからさらに価格を上げるのがアリなのかが気になりますが……。
鈴木でも、これが40万円で売れてるんでしょ? なら、ラグジュアリーに振る方向性でもいいような気がします。
広田「目指せデジタルのロイヤル オーク」ですね。そうなったらすごく面白い。今回改めて、現行のカシオは装着感を含めて総じてパッケージングが上手いと思いました。
鈴木チタンで軽くて、腕なじみも良かったですからね。特別ってことで買ったとしても、いい意味で普通に着けられる時計だと思いました。
広田僕、シルバーのは欲しいです。マジで(笑)。
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