2021年の人気ユーズドウォッチランキングから、ロレックスやオメガなど上位10本を紹介

FEATUREWatchTime
2022.10.26

5位 ロレックス「オイスター パーペチュアル サブマリーナー デイト」

オイスター パーペチュアル サブマリーナー デイト

ロレックス「オイスター パーペチュアル サブマリーナー デイト」
自動巻き(Cal.3235)。31石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約70時間。SSケース(直径41mm)。300m防水。

 1953年の発表当時、「サブマリーナー」は水深100mまでの防水性能を備えた初のダイバーズウォッチであった。その後、リュウズガードが採用されるなど少しずつ改良が加えられ、現在サブマリーナーは水深300mまでの防水性能を備えている。

 最近では、2020年にサブマリーナーの新世代モデルが発表された。直径41mmのケースには新型ムーブメントのキャリバー3230が搭載されており、ブラックセラミックスのセラクロムインサートを備えた逆回転防止ベゼルとオイスターブレスレットを備えている。


4位 ロレックス「オイスター パーペチュアル 41」

オイスター パーペチュアル 41

ロレックス「オイスター パーペチュアル 41」
自動巻き(Cal.3230)。31石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約70時間。SSケース(直径41mm)。100m防水。

 ロレックス「オイスター パーペチュアル 41」は、シンプルでタイムレスなデザインと高い機能を備えた時計だ。オイスタースチール製のケースに3列リンクのオイスターブレスレット、C.O.S.C.認定の自社製ムーブメントであるキャリバー3230を採用している。

 このモデルは、ロレックス入門に最適な時計だ。その高い技術を含めた、ブランドが誇る多くのメリットを着用者にもたらしてくれる。

 2020年のランキングでは14位だったが、21年は大きく順位を上げている。オイスター パーペチュアルはケースサイズが豊富であるため、男女を問わず人気が高いのだ。


3位 オメガ「スピードマスター ムーンウォッチ 321 ステンレススティール」

スピードマスター ムーンウォッチ 321 ステンレススティール

オメガ「スピードマスター ムーンウォッチ 321 ステンレススティール」
手巻き(cal.321B)。17石。1万8000振動/時。パワーリザーブ約55時間。SSケース(直径39.7mm)。5気圧防水。193万6000円(税込み)。(問)オメガお客様センター Tel.03-5952-4400

 2020年、ユーズドウォッチの人気モデル上位3位はすべてロレックスであったが、21年はランキングに変化が見られた。2位だけでなく、3位にもオメガの時計がランクインしたのである。オメガの「スピードマスター」は、50年以上前に月へ到達した最初の時計だ。宇宙飛行士のバズ・オルリドンが1969年に月面への一歩を踏み出した時、その手首に着けられていたのがスピードマスターのRef105.012だったのである。

 それ以来、「ムーンウォッチ」ことスピードマスターは世界で最も知られた時計のひとつとなり、魅力的な逸話とともに、多くの時計愛好家の人気の的となった。そして何年にもわたり、オメガはムーンウォッチにいくつのもバリエーションを追加してきた。

 例えば「スピードマスター “シルバー スヌーピー アワード” 50周年記念」は、文字盤に漫画『ピーナッツ』のキャラクターであるスヌーピーがあしらわれたものだ。このモデルが製作された背景にあるのは、NASAの宇宙飛行士たちが特別な貢献をした人に与えるシルバー・スヌーピー賞を、オメガがアポロ13号のミッションに関連して受賞したことである。1970年、アポロ13号が月へと向かう途中、酸素タンクの爆発が起きた。宇宙船はすぐにでも地球へ帰還せねばならない状況となったが、そのためには制御ロケットが14秒手動で制御される必要があった。この時、宇宙飛行士たちはスピードマスターを使って時間を正確に測り、無事に生還を果たした。そして彼らは地球へと帰還した後、オメガへシルバー・スヌーピー賞を授与したのである。


2位 オメガ「シーマスター プロフェッショナル ダイバー300M ブラック ブラック」

シーマスター プロフェッショナル ダイバー300M ブラック ブラック

オメガ「シーマスター プロフェッショナル ダイバー300M ブラック ブラック」
自動巻き(Cal.8806)。36石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約55時間。セラミックケース(直径43.5mm)。30気圧防水。118万8000(税込み)。(問)オメガお客様センター Tel.03-5952-4400

 1948年にオメガが発表した防水性の高い「シーマスター」も、商業的に成功したコレクションだ。58年からは防水性のシンボルとして、シーホース(タツノオトシゴ)が裏蓋にあしらわれている。なお、シーマスターを着用してダイビングができるようになったのは、「シーマスター 300」が発売された57年以降のことだ。

 シーマスターが現在でも高い人気を誇る背景には、オメガの開発への姿勢がある。シーマスターには、チタン製ケースからプラチナ製ケース、クローズドバックやサファイアクリスタル製ケースバックなど、数多くのバリエーションが用意されている。シーマスターの全モデルに共通するのは、その高い防水性だ。


1位 ロレックス「オイスター パーペチュアル デイトジャスト 41」

オイスター パーペチュアル デイトジャスト 41

ロレックス「オイスター パーペチュアル デイトジャスト 41」
自動巻き(Cal.3235)。31石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約70時間。SSケース(直径41mm)。100m防水。

 2021年に最も売れたユーズドウォッチは、ロレックスの「オイスター パーペチュアル デイトジャスト 41」だ。1945年にロレックスから発表されたデイトジャストは、防水性能を備えたオイスターケース、クロノメーター認定を受けた自動巻きムーブメント、視認性に優れた3時位置の日付窓といった特徴を兼ね備えた、当時として画期的なものであった。

 現在のデイトジャストは、日付表示を拡大するサイクロップレンズやギザギザの刻みを伴うフルーテッドベゼル、5連リンクのジュビリーブレスレットを備えたモデルが定番だが、他にもスムースベゼル、3連リンクのオイスターストラップを備えたものもある。インデックスもローマ数字やバータイプであったり、ケース素材も単一あるいはバイカラーなど、さまざまなバリエーションが展開されている。


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