ベル&ロス「BR01 サイバースカル」
比較的早期の2009年からスカルウォッチに着目し、そのラインナップを拡充するベル&ロス。同社が2020年に発表したモデルこそ、シャープな造形のスカルが目を引く、「BR01 サイバースカル」である。
本作では、手巻き式のムーブメント自体をスカルの形状とし、骨型のブリッジを用いてケースの4隅とつなぐことによって、まるでケースの中で浮遊しているようなデザインを与えられている。
手巻き(BR-CAL.206)。21石。2万8800振動/時。マットブラックセラミック(縦45mm、横46.5mm、厚さ13.7mm)。50m防水。世界限定500本。価格要問合せ。(問)ベル&ロス ジャパン Tel.03-5977-7759
今作の魅力は、そのデザインだけにとどまらない。2018年に登場した「BR 01 ラッフィング スカル」同様、リューズによって主ゼンマイを巻き上げた際に、スカルの顎が上下に動くというギミックも搭載されている。額にはテンプが配され、腕時計の鼓動を視覚的にも楽しむことができる。
シャープなエッジを持つケースは、ブラックセラミック製。マット仕上げを施すことによって華美さを抑えた佇まいは、ステルス戦闘機のような機能美を感じさせる。
ショパール「L.U.C スカル ワン」
メキシコの伝統行事、“死者の日”にオマージュを捧げるスカルウォッチ。ラッカー仕上げのダイアルの中央に描かれているのは、陽気に飾られたカラベラだ。
ニッと笑うように歯を見せた口元は立派な髭を蓄え、太陽や花、ハートのモチーフがカラベラを賑わせている。故人を偲び、生と死の垣根を超えて家族の絆を繋ぐ祭典らしい、喜びに溢れた意匠が特徴的だ。
自動巻き(Cal.L.U.C 96.53-L)。29石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約58時間。SS+DLC(直径40 mm、厚さ7.2 mm)。30m防水。世界限定100 本。123万2000円。(問))ショパール ジャパン プレス Tel.03-5524-8922
針とインデックスはゴールドカラーを採用し、ブラックを基調としたダイアルとの高いコントラストが、視認性を向上させている。ステンレススティール製ケースは、ビーズブラスト加工とDLCコーティングが施されている。
本作に搭載されているムーブメントは、自社製キャリバーL.U.C 96.53-L。マイクロローター式の自動巻き機構を備えた、厚さ3.3mmの超薄型機だ。ローターは、高密度のタングステン合金を採用することによって高い巻上げ効率を誇り、積載式二重香箱によって約58時間ものパワーリザーブを備える。
スピーク・マリン「クレイジー スカルズ」
ミニッツリピーターとフライングトゥールビヨン、そしてオートマトン機構を備えた複雑時計。職人の手作業によって丁寧に削り出されたスカルは、ヒビや窪みまでリアルに再現されている。
手巻き(Cal.SMA-HH-02)。2万1600振動/時。パワーリザーブ約72時間。18KRG(直径42mm)。3気圧防水。参考価格4500万円(税込み)。(問)大沢商会 Tel.03-3527-2682
本作のオートマトン機構は、9時側のレバーをスライドさせることにより作動する。チャイムの音とともに12時位置のインデックスが大きく崩れる。
同時に、ハートを形作っていた2つのスカルが左右に離れ、その下に隠されていたフライングトゥールビヨンが現れるという仕掛けだ。ふたつのスカルが作るハートは、恋人たちのシンボルを表し、崩れてひとつながりになったインデックスは、決して途絶えない愛を表現している。
本作は、自社製手巻きキャリバーSMA-HH-02を搭載する。その精緻な仕上げは、シースルーバックからはもちろん、ダイアル側からも鑑賞することが可能だ。
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