各コレクションのおすすめモデル
カンパノラには5つのコレクションが存在する。各コレクションの特徴と、おすすめモデルを見ていこう。
メカニカル コレクション「NZ0000-07L 暈響(かさねきょう)」
自動巻き(Cal.Y513)。25石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約42時間。SSケース(直径42mm)。日常生活用防水。110万円(税込み)。
メカニカル コレクションは、名機として名高いラ・ジュー・ペレ社の機械式ムーブメントを搭載したコレクションである。
カンパノラがブランド誕生20周年を迎えた2020年、メカニカル コレクションから登場したモデルが「NZ0000-07L 暈響(かさねきょう)」だ。漆塗りの文字板には、職人の手作業で切り貝がちりばめられている。裏蓋はトランスパレントバック仕様となっており、ムーブメントの動きを観察できる。
表情が異なるふたつのバリエーションモデル「NZ0000-07W 紅明(べにあけ)」と「NZ0000-15F 千夜燈(ちよのとぼし)」もチェックしておこう。
コンプリケーション コレクション「AH4086-05E 皨雨(ほしのあめ)」
クォーツ(Cal.6772)。SSケース(直径43mm)。日常生活用防水。特定店限定120本。51万7000円(税込み)。
カンパノラで最初期から展開しているコレクションが、コンプリケーション コレクションである。さまざまな複雑機構をクォーツで駆動させ、時計に新たな可能性を生み出した。
「AH4086-05E 皨雨(ほしのあめ)」は、シチズン フラッグシップストアとシチズン プレミアムドアーズのみで販売されている120本の限定モデルで、4つの複雑機構(ムーンフェイズ、クロノグラフ、パーペチュアルカレンダー、ミニッツリピーター)が搭載されている。
地表に降り注ぐ満天の星を表現した文字盤には、黒漆と金粉が使われている。1本ずつ職人が手作業で仕上げているため、すべての時計が世界にふたつとないデザインとなっている。
コスモサイン コレクション「AO4010-51L」
クォーツ(Cal.4398)。SSケース(直径45mm)。日常生活用防水。36万3000円(税込み)。
コスモサインは、文字盤で現在の天体の様子を把握できるコレクションである。曇天で星空が見えないときにも、手元で夜空の動きを確認することが可能だ。
「AO4010-51L」の文字盤には、北緯35度で見える恒星、星雲、星団が精密に示される。文字盤が時計と逆回りに回転し、全天星座がリアルタイムで手元に広がるのだ。
ドーム状のガラスには、星座盤の視認性を高める工夫が施された。両ネジ式のアジャスト構造を持つメタルブレスレットを採用し、より精悍な印象を醸し出している。
ムーンフェイズ コレクション「EZ2000-14E 俐月(りつき)」
クォーツ(Cal.6324)。SSケース(直径36mm)。日常生活用防水。29万7000円(税込み)。
ムーンフェイズとは、文字盤上で月の満ち欠け具合が分かる機能である。ムーンフェイズ コレクションの時計では、月に描かれた女神の表情がひと月おきに入れ替わる。
「EZ2000-14E 俐月(りつき)」の文字盤にもまた、日本の伝統技法である漆塗りの技が息づいており、夜空は黒漆、天の川は螺鈿(らでん)で表現されている。
ケース径が36mmとやや小ぶりであるため、女性も着用しやすくなっている。
エコ・ドライブ コレクション「BU0020-71A 天満星(あまみつほし)」
光発電エコ・ドライブ(Cal.8730)。SSケース(直径43.5mm)。日常生活用防水。36万3000円(税込み)。
エコ・ドライブ コレクションには、シチズン時計の独自テクノロジーであるエコ・ドライブを搭載したモデルをラインナップ。わずかな光でも発電し、フル充電時から約6カ月間は発電なしでも稼働し続ける。
「BU0020-71A 天満星(あまみつほし)」の6時位置にあるムーンフェイズでは、複数の版を重ねて月のディテールをリアルに表現している。
月・日・曜日を別々のダイヤルと針で示すカレンダー機能も搭載された。ムーンフェイズがあるサブダイアルの宇宙は、黒漆が手作業で丁寧に塗り重ねられ、時計ごとに違う表情を見せる。
カンパノラで時の奥深い世界へ
シチズン時計のカンパノラは、メーカーが誇る最先端技術と日本の職人技が存分に反映された時計だ。クォーツ式がメインでありながら、高級時計の愛好家からも高い支持を得ている。
クォーツの可能性を広げ、時計製造と日本の伝統工芸を融合させたカンパノラの魅力を知り、お気に入りの1本を探してみよう。
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