IWC「インヂュニア・オートマティック40」
4本目に選んだのは、1976年にジェラルド・ジェンタがデザインしたステンレススティール製ストラップの「インヂュニア SL」にオマージュを捧げ、対磁性やフィット感を高め、現代的にアレンジしたラグジュアリースポーティな1本。
自動巻き(Cal.32111)。27石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約120時間。SSケース(直径40mm、厚さ10.8mm)。ブティック限定。156万7500円(税込み)。
ジェラルド・ジェンタのデザインを今に復活させた新作だ。直径40mmという小さなサイズに、約4万A/m以上の耐磁性能を盛り込んでいる。また、約5日間のパワーリザーブがあるため、実用性も高いだろう。
「これは一般的な人にお勧めの時計と思います。軽くて扱いやすいですよね。時計としてバランスが取れてるし、普通の人に手にしやすいモデルだと思います。世界を自由に駆け巡る現代的なビジネスマンが、飛行機内とかで、カジュアルなセットアップにサラッと合わせてたらカッコイイかも! 文字盤の色は写真の黒が一番使えそうだけど、「アクア」というブルーグリーンも綺麗でした」
シャネル 「J12 サイバネティック」
2023年にシャネルが打ち出したのは、「シャネル インターステラー カプセル コレクション」。SFの世界観などからインスピレーションを得たものだ。そのひとつが、ピクセル状の造形を持つJ12 サイバネティックだ。
自動巻き(Cal.12.1)。28石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約70時間。ブラック&ホワイトセラミック×SS(直径38mm、厚さ12.6mm)。50m防水。数量限定。201万3000円(税込み)。
「意外ですけど、最後に選んだのは発表されたばかりのシャネルの新作カプセルコレクション インターステラーの『J12 サイバネティック 38 MM』です。衝撃を受けましたよね。面白いデザインですよね。ラッカー仕上げの文字盤、セラミックスケース、SF小説にインスパイアされた超宇宙的な印象です。黒と白の配分を考えて、カシミアの黒ジャケットに白シャツ、ちょっとクラッシュしてるデニムなんかにサラッと合わせてたらカッコイイかも!」
選者のプロフィール
干場義雅
『FORZA STYLE』編集長兼ファッションディレクター。男性誌のモデルやBEAMSでの販売員、『エスクァイア 日本版』や『LEON』『OCEANS』等、男性誌での編集などを経て、2015年より現職。「ファッションで人生を豊かに」をスローガンに、さまざまな媒体・イベントでファションに関する自身の知見を発信する。
https://www.webchronos.net/features/94048/
https://www.webchronos.net/features/81443/
https://www.webchronos.net/features/95602/