カルティエ「タンク」の外装技術の変遷に軸足を置きながら、その歴史を辿る

Tank Anglaise XL

タンク アングレーズ XL
イギリスの国名を冠されたモデル。リュウズガードやツヤを落とした文字盤など、スポーティに振った意匠に特徴がある。その外装にふさわしく、搭載するのは頑強な自社製自動巻きのCal.1904である。27石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約48時間。18KPG(縦47×横36.2mm)。日常生活防水。490万円。

伝説を受け継ぐ現代のタンク

1990年代後半以降、タンクは造形を変えただけでなく、そのバリエーションを大きく増やした。
進化をもたらしたのは最新の工作機械である。
しかしどのようにも解釈できるというタンクの本質は、発表当初から何ら変わることがない。
タンクが伝説と称される理由である。