ヴァシュロン・コンスタンタンが、ニューヨークにある世界最大級の美術館であるメトロポリタン美術館とパートナーシップを結んだ。同ブランドの長い歴史に裏付けされた知見と専門技術を守り伝えることが目的だ。このパートナーシップは、両者の技術の継承や教育に対する長年の功績と、アメリカの文化的、芸術的な敬愛とその専門技術の保持への関心の深さに基づいたものとなっている。
知識と専門技術を守り伝えるパートナーシップの締結
ヴァシュロン・コンスタンタンが、ニューヨークにある世界最大級の美術館であるメトロポリタン美術館と、同社の長い歴史に裏付けされた知見と専門技術を守り伝えることを目的としたパートナーシップを結んだ。
1870年設立のメトロポリタン美術館は、世界のあらゆる地域における5000年以上にわたる文化遺産から、現代美術までを所蔵および展示している点が特徴である。今回のパートナーシップは、1755年設立のヴァシュロン・コンスタンタンが、長い歴史の中で蓄積してきた深い知見と専門技術の、保護と継承に対する確固たる意志に基づいて結ばれた。
知識と技巧の伝承、教育に注力してきた両者の歴史
ヴァシュロン・コンスタンタンの設立は、1755年9月17日に創業者のジャン=マルク・ヴァシュロン自身が従弟契約書に署名したことを根拠としている。創業後、ジャン=マルク・ヴァシュロンは、若い見習いに時計製造技術を5年間伝授することを請け負っており、このことから知識と技巧の伝承は、常にマニュファクチュールの活動の中核として続けられてきた。
その活動が、40もの職種で先人の芸術や技術を、世代を超えて絶えず考え直して適応し、伝承、そして向上させ続けることに繋がり、現在のヴァシュロン・コンスタンタンの基礎を築くこととなった。
一方、メトロポリタン美術館も、経歴や経験、年齢、障害に関係なく、過去の知見や優れた芸術へのアクセシビリティを提供してきた経緯を持つ。現在、美術館の教育部門では、年間を通じて2万9000以上の教育イベントやプログラムを開催しており、ガイド付き見学やワークショップを始めとして、進学と研究の奨学金など多岐にわたる活動を続けている。
ヴァシュロン・コンスタンタンとアメリカの長い繋がり
今回のパートナーシップは、このような技術の伝承や教育における共通の価値観に基づくものである。これ以外にもヴァシュロン・コンスタンタンとメトロポリタン美術館のあるアメリカとの間には2世紀に渡る長い繋がりがある。象徴的な「アメリカン1921」のようなアイコニックなタイムピースの数々は、アメリカのコレクターと顧客のために製作されてきた。このようなアメリカの文化的、芸術的な敬愛とその専門技術の保持への関心の深さも、今回のパートナーシップの裏付けとなっている。
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