20年以上にわたってブライトリングが展開してきた「アベンジャー」が、2023年11月、リニューアルされた。性能が進化していることはもちろん、同ブランドのマニュファクチュールクロノグラフCal.01を搭載したモデルを始め、豊富なバリエーションが出揃っている。今回は、新しくなったアベンジャーを紹介しよう。
ブライトリングの「アベンジャー」がリニューアル!
2023年11月1日、ブライトリングから新生「アベンジャー」が登場した。新しくラインナップされたのは、計4種。マニュファクチュールムーブメントCal.01を搭載した「アベンジャー B01 クロノグラフ 44」、B01を搭載しつつ、ブラックのセラミックスをケース素材とした「アベンジャー B01 クロノグラフ 44 ナイト ミッション」、GMT機能を備えた「アベンジャー オートマチック GMT 44」、ベーシックな「アベンジャー オートマチック 42」である。いずれも、従来のアベンジャーが備えていた計器然としたスタイルやタフネスはそのままに、いっそうハイレベルなパイロットウォッチへと昇華された。
アベンジャーに登場した新作モデル
アベンジャーは、2001年にブライトリングから発表された。1980年代のクロノマットにインスパイアされたコレクションで、ライダータブを備えたベゼルを特徴とする。2019年に兄弟モデルの「コルト」と統合され、新たなるアベンジャーとしてデザインが刷新。さらに21年にはムーブメントCal.01を搭載したモデルをリリースするなどコレクションが拡充され、ブライトリングの「Air」カテゴリで、ますます存在感を示していったことが分かる。
ブライトリングは、そんなアベンジャーをさらに刷新した。新しく登場したのは計4種であり、それぞれのコレクションにカラフルな文字盤バリエーションが備わっている。
マニュファクチュールムーブメントCal.01を搭載したクロノグラフモデル
ブルー、ブラック、グリーン、サンドカラー文字盤のモデルがラインナップされている。ストラップはステンレススティールまたはミリタリーレザーストラップだ。自動巻き(Cal.01)。47石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約70時間。SSケース(直径44mm、厚さ15.2mm)。300m防水。ブレスレットモデルが103万9500円、レザーストラップモデルが110万円(いずれも税込み)。
ブライトリングのマニュファクチュールムーブメントCal.01を搭載した新作アベンジャーは、4種類の文字盤バリエーションが登場した。ブルー、ブラック、グリーン、サンドカラー文字盤である。ストラップはステンレススティールまたはミリタリーレザーストラップだ。ステンレススティールブレスレットは、微調整可能なディプロインバックル式の3連コマとなっている。
ケースは約1.2mm薄くなり、シャープな印象を強めている。また、プッシュボタンの形状が変わったことや、ベゼルのメモリにアラビア数字が加わったことも、特筆すべき点だ。なお、ベゼルを回転させるとスムーズで、快適に操作できる。
シースルーバックからはマニュファクチュールムーブメントCal.01を鑑賞できる。本作のために、このムーブメントは仕上げが変えられ、マットな印象を強めた。モデルの雰囲気に合わせて、ムーブメントの意匠を変えているのだ。
さらに、同じくCal.01を搭載する、ブラックセラミックス製ケースのモデルもラインナップされた。モデル名に冠されたのは“ナイト ミッション”だ。
“ナイト ミッション”では、ミリタリーレザーストラップを備えたカーボンファイバーによるブラックまたはイエロー文字盤の2種が登場した。ストラップは、やはりそれぞれの文字盤に合わせたカラーが用いられている。自動巻き(Cal.01)。47石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約70時間。セラミックスケース(直径44mm、厚さ15.2mm)。300m防水。ブラック文字盤が126万5000円、イエロー文字盤が123万7500円(いずれも税込み)。
アベンジャー B01 クロノグラフ 44 ナイト ミッションは、カーボンファイバーの特徴的なブラック文字盤またはヴィヴィッドなイエロー文字盤が、ラインナップされた。ブラックカラーが精悍な印象で、アベンジャーのタフネスと非常によくマッチしている。
ケースバック、リューズ、プッシュボタン、バックルはチタン製となっており、セラミックス素材と併せて軽量化に寄与している。ケース直径44mm、厚さ15.2mmとダイナミックながら、軽量ゆえに、装着感は良いだろう。
なお、Cal.01搭載モデルの登場に伴い、従来あったCal.13搭載アベンジャーは生産終了となった。
GMTモデル
GMT機能を備えた新作アベンジャーのラインナップは、ブラックまたはブルー文字盤だ。ステンレススティール製ブレスレットかブラックまたはブルーのミリタリーレザーストラップが用意される。自動巻き(Cal.32)。21石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約42時間。SSケース(直径44mm、厚さ12.05mm)。300m防水。ブレスレットモデルが73万7000円、ストラップモデルが69万8500円(いずれも税込み)。
GMT機能を搭載した新作アベンジャーは、ブラックまたはブルー文字盤が登場した。やはりディプロインバックルが付いた3連コマのステンレススティール製ブレスレット、あるいはブラックまたはブルーのミリタリーレザーストラップから選ぶことができる。
秒針とGMT針にあしらわれた赤がアクセントを添えており、バランスの取れたデザインに仕上がった。
42mmサイズのオートマチックモデル
ケース直径42mmのベーシックなオートマチックモデルは、ブラック、ブルー、そして濃いグリーン文字盤がラインナップされている。ストラップはディプロインバックルが付いた3連コマのステンレススティール製ブレスレットまたはミリタリーレザーストラップ。自動巻き(Cal.17)。26石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約38時間。SSケース(直径44mm、厚さ12.15mm)。300m防水。ブレスレットモデルが64万3500円、ストラップモデルが59万9500円(いずれも税込み)。
3針のベーシックなオートマチックモデルも、新しいアベンジャーに追加された。ブラック、ブルー、グリーン文字盤のラインナップだが、Cal.01搭載モデルにあった柔和なグリーンカラーと異なり、深みのあるカモフラージュグリーンが追加されている。
ケース直径42mmと、今回発表された新生アベンジャーの中では小さいサイズだが、アベンジャーらしい精悍さやタフネスは健在だ。防水性も300mとなっており、多彩なシーンで活躍するだろう。
ブライトリングの全てのモデルと同じく、COSC認定クロノメーターが適用されている。
https://www.webchronos.net/features/85265/
https://www.webchronos.net/specification/43700/
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