ブライトリングのレーシングを感じるコレクション「トップ タイム」から自転車レーサーを称えるリミテッドモデルが登場した。自転車レースファンのみならず、イタリア人なら誰でも知っているファウスト・コッピと、ジーノ・バルタリをテーマにしたモデルだ。
イタリアの伝説的自転車レーサーの名を冠したトップタイム B01が登場
ブライトリングからイタリアのサイクリストをたたえるモデルが登場する。今回「トップタイム」コレクションから発表される腕時計は、ファウスト・コッピと、ジーノ・バルタリというイタリアの伝説的なサイクリストだ。彼らはライバル関係にありつつも、深い友情で結ばれていた。このふたり偉業に敬意を表し、あざやかなカラーリングが特徴的な新作2モデルが登場した。
イタリアの伝説的自転車レーサー

ファウスト・コッピと、ジーノ・バルタリは単なる自転車レースチャンピオンではない。1940年代から1950年代にかけて、熾烈なレースを繰り広げていた。1952年のツール・ド・フランスでガリビエ峠を越える時、ファウスト・コッピが迫り来るジーノ・バルタリに水筒を渡したシーンはあまりにも有名である。

このふたりはブライトリングのアンバサダーを務めたこともあった。加えて、ブライトリングは、ツール・ド・フランスに代表されるサイクリングレースの公式タイムキーパーを担っていたのであった。ブライトリングと自転車レースの関係性はとても深いのだ。
そして現在、ブライトリングは、ファウスト・コッピとジーノ・バルタリの偉業をたたえるべく「トップ タイム B01」の限定モデルを2種発売した。彼らの愛用した自転車やジャージから着想を得たあざやかなカラーをまとったクロノグラフウォッチである。
CEOであるジョージ・カーンは次のように語っている。「コッピとバルタリは、スポーツ史上屈指のライバル関係を築きながらも、互いを高め合い、新たな境地へと導き合った。彼らの物語こそが、この時計に命を吹き込んでいるのです」。
ファウスト・コッピとジーノ・バルタリをイメージした「トップ タイム B01」
COSC認定クロノメーター。自動巻き(Cal.B01)。34石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約70時間。SSケース(直径41mm、厚さ13.3mm)。10気圧防水。世界限定750本。107万8000円(税込み)。
「トップ タイム B01 ファウスト・コッピ」は、ホワイトの文字盤にターコイズブルーのサブダイアル、オレンジの稲妻型秒針を配したモデルだ。コッピのバイクを彷彿とさせる色使いが印象的だ。一方、「トップ タイム B01 ジーノ・バルタリ」は、バルタリが着用していたジャージからインスピレーションを得たブルーの文字盤に、イエローのアクセントを配した鮮烈なデザインだ。
COSC認定クロノメーター。自動巻き(Cal.B01)。34石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約70時間。SSケース(直径41mm、厚さ13.3mm)。10気圧防水。世界限定750本。107万8000円(税込み)。
各モデルは750本限定。タキメーター部分には、彼らのニックネームが刻まれている。コッピには「Il Campionissimo」(チャンピオン・オブ・チャンピオンズ)、バルタリには「L’Intramontabile」(時を超えた存在)」という称号が与えられている。さらに6時位置には、それぞれのサインが印されている。
また、サブダイアルには繊細なサテン仕上げのラインが走っており、これは2人のチャンピオンが並走する姿を象徴しているという。
時計のストラップは、パンチング加工を施したカーフスキンストラップ、またはステンレススティール製のメッシュブレスレットから選択可能だ。ケース径41mmのクロノグラフには、ブライトリング自社製のマニュファクチュールムーブメントCal.01を搭載。COSC認定の高精度と、約70時間のパワーリザーブを実現している。
9時位置と3時位置に配された角丸形状のサブダイヤルは、それぞれスモールセコンドと30分積算計を表示する。操作性に優れたマッシュルーム型プッシャーにより、クロノグラフ機能も快適に使用可能だ。
シースルー仕様の裏蓋からは、ムーブメントの精緻な動きが堪能できる構造だ。外周リングには「Fausto Coppi Tribute」または「Gino Bartali Tribute」、そして「One of 750」の刻印が施されている。これらは、永遠に語り継がれる存在を、現代のスタイルで再解釈した証である。トップタイム B01 コッピ&バルタリは、熾烈な競争の中に宿った友情と情熱に捧げる、時を超えたオマージュといえるだろう。
ブライトリング「トップ タイム」とは
「トップ タイム」は社会が大きな変革を迎えていた1960年代に誕生。ウィリー・ブライトリングが生み出した、この大胆で革新的なレーシングクロノグラフは、当時のスピードとスタイルへの情熱を具現化するモデルとして、多くの支持を集めた。その理由のひとつにグラフィカルな文字盤と、躍動的なスタイリングがあるだろう。