ヴァシュロン・コンスタンタンより、新作となる「レ・キャビノティエ - レシ・ドゥ・ヴォヤージュ（旅の見聞録）-」シリーズが発表された。旅をテーマとして、同社に縁のある世界各地をモチーフとしたモデルがラインナップする。すべてがユニークピースだ。
ヴァシュロン・コンスタンタンのハイウォッチメイキングを体現する新シリーズ
ヴァシュロン・コンスタンタンより、「レ・キャビノティエ - レシ・ドゥ・ヴォヤージュ（旅の見聞録）-」シリーズが発表された。ブランドの価値に根付いた概念である“旅”にスポットを当て、芸術と時計製造技術を融合させたラインナップを構築している。すべてユニークピースである。
メモラブル プレイセズ（忘れがたい場所）
「レ・キャビノティエ - メモラブル プレイセズ（忘れがたい場所）-」は、全4種類のバリエーションで展開される。ダイアルにはイエローゴールド、ホワイトゴールド、ピンクゴールドの3種類のゴールドを用いた彫金によって、アジアの歴史的な遺跡を表現している。題材となったのは、「トゥール・ド・リル」、「アンコール・トムの南大門」、「清朝の旧円明園」、「北京の孔子廟と王朝の国子監への門」。ジュネーブ・シールを獲得した薄型自動巻きムーブメント、Cal.1120を搭載する。
同社が1834年から約30年間工房を構えていた「トゥール・ド・リル」をテーマとするモデル。81年にフランス人のオーギュスト・デュロイが描いたデッサンから着想を得た構図を、彫金で表している。自動巻き（Cal.1120）。36石。1万9800振動／時。パワーリザーブ約40時間。18KWGケース（直径40mm、厚さ9.1mm）。ユニークピース。要価格問い合わせ。
「アンコール・トムの南大門」がテーマのモデル。東南アジアを代表する考古学遺跡をダマスカス細工によって、ダイアル上にあしらっている。自動巻き（Cal.1120）。36石。1万9800振動／時。パワーリザーブ約40時間。18KPGケース（直径40mm、厚さ9.1mm）。ユニークピース。要価格問い合わせ。
「清朝の旧円明園」をダイアルに描いたモデル。1873年の彫刻作品をモチーフとしている。かつて、完璧な輝きの庭と呼ばれていたように、3種類のゴールド製プレートを用いて、息をのむような情景を再現している。自動巻き（Cal.1120）。36石。1万9800振動／時。パワーリザーブ約40時間。18KPGケース（直径40mm、厚さ9.1mm）。ユニークピース。要価格問い合わせ。
「北京の孔子廟と王朝の国子監への門」がテーマ。北京の孔子廟は、1302年にモンゴル帝国の第6代カアンの統治下で構築され、1911年の辛亥革命まで、元、明、清の王朝の高官たちが孔子を祀る儀式を行っていた場所である。自動巻き（Cal.1120）。36石。1万9800振動／時。パワーリザーブ約40時間。18KPGケース（直径40mm、厚さ9.1mm）。ユニークピース。要価格問い合わせ。
様式への賛辞
新シリーズは旅に留まらない。さらに芸術と文化をたたえ、「アールデコ様式」「アラベスク様式」「オスマン様式」への賛辞も追加された。こちらもすべて、ユニークピース。
「レ・キャビノティエ・アーミラリ・トゥールビヨン - アールデコ様式への賛辞 -」は、ダイアルの3時側半分に時分をレトログラードで表示し、9時側半分に2軸トゥールビヨンを配したコンプリケーションウォッチだ。ケースサイドやムーブメントのブリッジには職人の手作業によって、20世紀初頭にアメリカを中心に流行した、アールデコからインスピレーションを受けた彫金が施されている。
ダイアル3時側半分では、2つのレトログラード表示が、それぞれ時と分を表す。9時位置には2軸トゥールビヨンが配され、その動きを楽しむことができる。手巻き（Cal.1990）。45石。1万8000振動／時。パワーリザーブ約58時間。18KYGケース（直径45mm、厚さ20.1mm）。ユニークピース。要価格問い合わせ。
「レ・キャビノティエ・ミニットリピーター・トゥールビヨン - アラベスク様式への賛辞 -」と「レ・キャビノティエ・ミニットリピーター・トゥールビヨン - アールデコ様式への賛辞 -」は、ミニッツリピーターとトゥールビヨンを搭載したモデルだ。そのダイアルには、彫金や木工のマルケトリー、シャンルベ・エナメルなどの技法が用いられている。ゴールド製ケースには彫金が施され、豪奢なダイアルの周囲を飾る。
「レ・キャビノティエ・ミニットリピーター・トゥールビヨン - アラベスク様式への賛辞 -」は、アラブ首長国連邦で最も大きなイスラム教の礼拝堂、アブダビにあるモスクをモチーフとしている。ダイアルやケースにはアラベスク様式に則った装飾が与えられている。手巻き（Cal.2755 TMR）。40石。1万8000振動／時。パワーリザーブ約58時間。18KWGケース（直径44mm、厚さ13.5mm）。ユニークピース。要価格問い合わせ。
「レ・キャビノティエ・ミニットリピーター・トゥールビヨン - アールデコ様式への賛辞 -」は、木工のマルケトリーによる幾何学的なパターンのダイアルを備えている。ミニッツリピーターとトゥールビヨンを搭載するコンプリケーションウォッチだ。手巻き（Cal.2755 TMR）。40石。1万8000振動／時。パワーリザーブ約58時間。18KPGケース（直径44mm、厚さ13.5mm）。ユニークピース。要価格問い合わせ。
「レ・キャビノティエ・マルタ・トゥールビヨン - オスマン様式への賛辞 -」は「マルタ」コレクションの優雅なケースフォルムを踏襲しつつ、スケルトン仕様のダイアルとムーブメントを採用したモデルだ。6時位置にはマルタ十字を模ったトゥールビヨン、2時位置にポインターデイト、10時位置にパワーリザーブが配されている。ケースとムーブメントには彫金が施されている。
19世紀半ばにオスマン男爵が光の都パリで率いた、大規模な都市計画をモチーフとした装飾が施されている。ケースからムーブメントまで、余すところなく彫金が与えられている。手巻き（Cal.2790 SQ）。27石。1万8000振動／時。パワーリザーブ約45時間。18KPGケース（縦41.5×横38mm、厚さ12.7mm）。ユニークピース。要価格問い合わせ。
「レ・キャビノティエ・グリザイユ・ハイジュエリー - ドラゴン -」は、グリザイユ技法を用いて、グリーンエナメルのドラゴンをダイアル上にあしらったモデルだ。直径40mmの18Kホワイトゴールド製ケースには、合計7.1カラットのバゲットカットダイヤモンドがセットされている。ムーブメントは、薄型自動巻きのCal.1120を採用する。
濃淡によって奥行きを生み出すグリザイユ技法を、グリーンエナメルであしらう。モチーフとしたのは、5本の爪を持つ皇帝の龍だ。ケースには、バゲットカットダイヤモンドが敷き詰められている。自動巻き（Cal.1120）。36石。1万9800振動／時。パワーリザーブ約40時間。18KWGケース（直径40mm、厚さ8.9mm）。ユニークピース。要価格問い合わせ。
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