2024年2月15日、カシオ計算機より新作モデルが登場した。1974年に同社が初めて発売した腕時計であり、世界初のオートカレンダー機能を搭載したモデルでもあった、「カシオトロン QW02」の復刻だ。カシオ計算機が時計事業50周年の節目に打ち出した、集大成のような1本である。
1970年代の「カシオトロン」が現代技術で復刻!
時計事業スタートから50周年を迎えたカシオ計算機は、この節目の年にあたる2024年、「カシオトロン QW02」を復刻させた。オリジナルのレトロフューチャーな意匠やサイズ、質感はそのままに、現在の同社が誇る多機能ウォッチとしてよみがえらせた1本である。4000本の数量限定販売となる。
タフソーラー。フル充電時約22カ月(パワーセーブ時)。SSケース(直径39.1mm、厚さ12.3mm)。5気圧防水。世界限定4000本。6万3800円(税込み)。2024年2月29日(木)発売予定。
カシオトロンは1974年11月、カシオ計算機から発売された。このモデルは、同社が「時間は1秒1秒の足し算」という発想の下、電卓事業で培ったデジタル技術を発展させて開発したデジタルウォッチだ。なお、同社にとって初の腕時計であり、世界初のオートカレンダー機能を搭載したモデルでもあった。時、分、秒表示のみならず、大の月、小の月を自動的に判別し、手動による日付修正の手間を低減。後に閏年の2月29日も自動判別する、フルオートカレンダーの実装にも成功した。カシオ計算機が現在にも誇る“多機能ウォッチ”の精神は、初代モデルから表れていたのだ。
今回発表された新作は、そんな記念すべきカシオトロンの復刻とあって、注目度は高い。特筆すべきは意匠だ。同社はオリジナルのデザインを徹底的に検証し、デザインはもちろん、、「カシオトロンQW02-10シリーズ」のサイズや質感にわたって再現しているのだ。ダークブルーカラーのフェイスや“CASIOTRON”のロゴも引き継がれた。
再現とはいえ、現在の品質基準に準拠しているのはカシオ計算機らしい。機能面も、「完全自動腕時計」という開発思想を掲げ、進化してきた50年の歴史の集大成として、タフソーラーやモバイルリンク機能、ワールドタイム機能を搭載している。
多機能機とはいえ、直径39.1mm、厚さ12.3mmのケースは決して大きすぎず、思いの外手首への収まりが良い。ブレスレットのコマも小さいため、ほどよい遊びを備えている。
特別モデルらしく、専用パッケージに収められて販売されることも、本作の特徴である。なお、紙でできたパッケージとなっており、環境にも配慮された。
定価は税込み6万3800円。数量限定モデルとなっており、気になる読者は早めにチェックしておきたい。
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