スウォッチ×テート・ギャラリーのコラボが実現。近代美術の名作をモチーフとした「SWATCH ART JOURNEY 2024」

スウォッチは、テート・ギャラリーと提携したコラボコレクション、「SWATCH ART JOURNEY 2024」をリリースした。シャガールやミロといった近代美術のアーティストや、その名作を大胆に表現した計7モデルがラインナップされる。どこへでも着けていける軽やかさで、アートの魅力をより身近に感じられるコレクションだ。

アートの旅を巡る7つのコレクション

　スウォッチでは長年にわたって、アートの魅力を発信するための取り組みが行われてきた。アートにインスパイアされたコレクションも数多く展開されており、その一環として2023年にはSwatch Art Journeyコレクションがリリースされた。

　そして、24年のSwatch Art Journeyでは、世界的に有名なテート・ギャラリー（Tate Gallery）とのパートナーシップが実現。時代やジャンルを超えたコレクションを保有する、世界最大級の貸し手とのコラボレーションによって、さらに多くの人々へアートの魅力を発信するコレクションが誕生した。

　Swatch Art Journey 2024では、ミロやシャガールといった近代美術の傑作が表現された計7種がラインナップされる。いずれのモデルも腕時計全体をキャンパスに見立ててデザインされており、ユニークな個性を手元に表現できる。
また、そのケースはプラスティックまたはバイオ由来の素材から作られており、ストラップはシリコンまたはビニール製を採用。さまざまなシーンで軽やかに着用して、アートをより気軽に楽しめるコレクションがそろっている。

TURNER'S SCARLET SUNSET

　画像はJMW ターナーの「The Scarlet Sunset」がモチーフ。「近代絵画の父」と呼ばれるターナーのアイコニックな情景を取り上げ、時計全体にわたって暖かな光と色彩がもたらされている。太陽と水面に映る光はカレンダーホイールの機構を応用したものであり、14日周期でそのグラデーションが変化する。

CHAGALL'S BLUE CIRCUS

　マルク・シャガールの「The Blue Circus」がモチーフ。シャガール独自のスタイルが、サーカスの風変わりなキャラクターと、鮮やかかつ生き生きとしたブルーで表現されている。時分針の先端にあしらわれた月と目のモチーフも、ダイナミックな躍動感をダイアルに与える存在だ。

MIRO’ S WOMEN AND BIRD IN THE MOONLIGHT

ジョアン・ミロの「Women and Bird in the Moonlight」がモチーフ。明るい色彩を多用することで、ミロのアイデンティティとそのスタイルが表現されている。また、腕時計全体に抽象的なエレメントが散りばめられており、ガラスにプリントされたインデックスによって深みと奥行きも与えられた。

LEGER’S TWO WOMEN HOLDING FLOWERS

　フェルナン・レジェの作品「Two Women Holding Flowers」がモチーフ。大胆で鮮やかなカラーリングと、キュビズムに属するレジェの抽象的な表現が腕時計全体に展開されている。赤、黄、水色に彩られた各種針も特徴で、文字盤に明るさが演出された。

MATISSE’S SNAIL

　アンリ・マティスの「The Snail」がモチーフ。後期に発表された、独創的な切り紙のアートが表現されている。オリジナルを文字盤に丸ごとプリントすることで、フォーヴィスム（野獣派）を創始した同氏の強烈な色彩と激しいタッチが再現された。

BARNS-GRAHAM’S ORANGE AND RED ON PINK

　ウィルヘルミナ・バーンズ＝グラハムの「Orange and Red on Pink」がモチーフ。生活することや生命への愛を反映した、独特の大胆かつシンプルなタッチが再現されている。ガラスにはくっきりとしたブラックのインデックスがプリントされており、作品の力強いエネルギーが強調された。

BOURGEOIS’S SPIRALS

　ルイーズ・ブルジョワの「SPIRALS」がモチーフ。ブルジョワは作品の中でスパイラルを多用しており、本作でも、腕時計全体で巨大なスパイラルが描かれた。その外への動きには、「与えること、支配を断念すること、信用、プラスのエネルギー」などの意味が込められている。

TATEについて

　テート（テート・ギャラリー）は、1500年から現在に至るまでの英国美術を所蔵、管理し、世界中の美術館やギャラリーへの貸し出しを担う組織。収蔵作品は7万点を超えており、絵画や彫刻からインスタレーション、パフォーマンスまで、多岐に渡るアートを所蔵している。保有する4つのギャラリーでは毎年数百万人もの人々が、展覧会や委嘱作品、イベントを楽しんでいる。