ノルケインが自社クロノグラフムーブメントを搭載した「インディペンデンス スケルトン クロノ」を発表、フライバック機構に注目すべし!

2024.09.13

ノルケインから「インディペンデンス スケルトン クロノ」が登場する。搭載するムーブメント「NORQAIN 8K」はフライバック機能を備えたクロノグラフムーブメントであり、なおかつスケルトン仕様であることが特徴的だ。このムーブメントは、ムーブメントメーカーAMTとの協力によって独自に開発されたものである。

(左)「インディペンデンス スケルトン クロノ 42mm チタニウム DLC」。(右)「インディペンデンス スケルトン クロノ 42mm スティール」。


ノルケインから「インディペンデンス スケルトン クロノ」が登場!

「インディペンデンス スケルトン クロノ」はノルケインの新しい境地を切り開く、フライバック機構を搭載したクロノグラフウォッチだ。

 ノルケインは「インディペンデンス」シリーズに「インディペンデンス スケルトン クロノ」を追加した。このクロノグラフの腕時計の特徴をまず挙げるとするならば、フライバック機能を搭載したところにあるだろう。フライバック機能とはリセットボタンをひと推しするだけで、クロノグラフ針が帰零し、すぐに計時をリスタートするというものだ。この機能を必要としていた飛行機パイロットの愛用品であった。


フライバック・クロノグラフ・キャリバー「NORQAIN 8K」

 このフライバック機能を実現させたのが、ムーブメントメーカーAMTとの協力開発というかたちで誕生したフライバック・クロノグラフ「NORQAIN 8K」というムーブメントである。クロノグラフの駆動方式はコラムホイール式を採用。パワーリザーブは約62時間だ。高精度の証であるクロノメーター認証を取得している。なお、インダイアルの配置は12時位置に30分積算計を、6時位置にスモールセコンドを、という縦ふたつ目レイアウトである。

インディペンデンス スケルトン クロノ

セリタの関連企業であるAMTと共同開発されたフライバック機構搭載クロノグラフムーブメント。ところどころに「山」の意匠が取り入れられている。

 なお、このムーブメントの特徴は機能にのみあるのではない。その見た目をも十分に注目に値するのである。「インディペンデンス」コレクションの「インディペンデンス スケルトン」や「ワイルドワン スケルトン」のように、スケルトン仕様のムーブメントなのだ。このおかげでムーブメント、それも特徴的なフライバック機能の動きを、こころゆくまで鑑賞できるのである。もちろんケースバックはシースルー仕様だ。裏からも表からも動作を楽しめる。

 さらに、ムーブメントが金属色のままではなく、ブラックカラーで彩られている点も注目に値する。それをポリッシュとサンドブラストを使い分けて仕上げているのだ。

 ところで、このムーブメントの「NORQAIN 8K」という名前の「8K」は、地球上に14座しか存在しない、世界最高峰の「8000m」級の山々から採用されたものだ。それらの特別な山々にふさわしい存在としてこのムーブメントは開発された。ムーブメントにはそれらの山をモチーフにしたディティールが施されている。例えば、自動巻きローターの山脈の形状に肉抜きされた意匠を挙げられるだろう。

 加えて、もっとも目にする腕時計の顔である文字盤にも「山」の形状に肉抜きが施されている。 マッターホルンを敬愛し、より高みを目指すノルケインらしい意匠だろう。


ステンレススティールとチタン、2モデルでの展開

 インディペンデンス スケルトン クロノは今回ケースの素材が異なる2種類での展開となる。ひとつは限定生産の「インディペンデンス スケルトン クロノ 42mm スティール」。こちらはステンレススティール製ケースのモデルだ。もうひとつは数量限定となるチタン製ケースの「インディペンデンス スケルトン クロノ 42mm チタンDLC」だ。

ノルケイン「インディペンデンス スケルトン クロノ 42mm スティール」

インディペンデンス スケルトン クロノ

ノルケイン「インディペンデンス スケルトン クロノ 42mm スティール」 Ref.NN3200SC/B323/102SKC
自動巻き(Cal.NN24/1)。31石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約62時間。SSケース(直径42mm、厚さ13.9mm)。100m防水。112万2000円(税込み)。※ブラックラバーストラップ仕様は107万8000円(税込み)。

 まずは「インディペンデンス スケルトン クロノ 42mm スティール」から。ステンレススティール製のケースを備えるこのモデルは、ブラックサテン仕上げのスケルトン文字盤に、ゴールドメッキが施された時針・分針・秒針が組み合わされたモデルだ。インデックスと時針・分針、そしてクロノグラフ秒針にはスーパールミノバが採用されている。

インディペンデンス スケルトン クロノ

ステンレススティール製ブレスレットが付属するモデル。力強い形状の4連リンク仕様だ。

 4連リンクのステンレスステティール製のブレスレットが装着されたモデルと、ブラックラバーストラップを装着したふたつのバリエーションでの展開となる。このステンレススティールのモデルは第1弾であり、2025年に開催される次のウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブで第2弾が発表される予定だ。

インディペンデンス スケルトン クロノ

シースルー仕様の裏蓋からのぞき見ることのできるムーブメント。ブラックのムーブメントにケースのステンレススティールのコントラストが映える。

ノルケイン「インディペンデンス スケルトン クロノ 42mm チタンDLC」

インディペンデンス スケルトン クロノ

ノルケイン「インディペンデンス スケルトン クロノ 42mm チタンDLC」 Ref.NNT3200BC/P321/322CHPR.20T
自動巻き(Cal.NN24/1)。31石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約62時間。DLC加工Tiケース(直径42mm、厚さ13.9mm)。100m防水。世界限定300本。123万2000円(税込み)。

 次に「インディペンデンス スケルトン クロノ 42mm チタンDLC」を紹介しよう。この腕時計はグレード5チタン製のケースにブラックカラーのDLCでコーティングしたモデルだ。文字盤と見返しリングにはパープルカラーを採用した個性派モデルである。チタン製らしく、総重量は90gととても軽い。

インディペンデンス スケルトン クロノ

見返しリングとスケルトン仕様の文字盤はパープルカラーだ。ブラックのケースとよくマッチしている。

 なお、すべての針はガンメタルカラーであり、時針・分針・クロノグラフ秒針にスーパールミノバが採用されている。付属するパープルカラーのストラップは、ヴィーガン認定のラバーストラップだ。世界限定300個と数量限定で展開するモデルである。

 なお、どちらのモデルともリュウズはねじ込み式であり、耐水性能は100m防水だ。風防には両面無反射加工が施されたサファイアクリスタルを採用。シースルー仕様の裏蓋にもサファイアクリスタルが用いられている。ちなみに、ケースの9時位置にあるノルケインプレートに思い思いのメッセージを刻印することが可能だ。


ノルケインとは

 ノルケインとは2018年に設立された新進気鋭のブランドだ。完全に独立した家族経営であるこのブランドは、スイス製の機械式時計を専門とし、「インディペンデンス」「アドベンチャー」「フリーダム」という3種類のスポーツウォッチのコレクションにて展開する。価格に対する品質、そしてクオリティにおいて唯一無二の存在だ。2020年にはムーブメントメーカーであるケニッシ社と提携を開始し、2022年からはジャン-クロード・ビバーが取締役会顧問を務めている。



Contact info: ノルケインジャパン Tel.03-6864-3876
https://www.norqain.com/


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