ウブロと現代美術家、村上隆氏による最新作が登場した。「MP-15 タカシムラカミ トゥールビヨン サファイア レインボー」は、村上氏のアイコンである“お花”を、色とりどりの宝石をあしらったサファイアの彫刻に見立てたもので、ウブロ初のセンタートゥールビヨンムーブメントを搭載した世界限定 20本のタイムピースだ。
「MP-15 タカシムラカミ トゥールビヨン サファイア レインボー」
手巻き(Cal.HUB9015)。パワーリザーブ約120時間。サファイアクリスタルケース(直径42mm)。3気圧防水。世界限定20本。5123万8000円(税込み)。
このウブロと村上隆氏とのコラボレーションモデルは、境界を打ち破り、期待を超えるという共通の情熱から生まれた、満開の友情の象徴である。ウブロと村上氏は2021年に初めてタッグを組み、それぞれのアートフォームで境界を打ち破り、期待を超えるという共通の意欲を持った。
村上氏の名を冠した「クラシック・フュージョン」のモデルや、ユニークな作品と組み合わせたNFTアートワークシリーズを経て、チャリティオークション、オンリーウォッチ 2023のために「MP-15 タカシムラカミ トゥールビヨン オンリーウォッチ」を発表し、パートナーシップを次のレベルに引き上げた。村上氏の最も象徴的なモチーフのひとつである“お花”を再構築した「MP-15 タカシムラカミ トゥールビヨン サファイア レインボー」は、現代アート、アヴァンギャルドな時計製造、卓越した宝石セッティングをシームレスに融合させた、ウェアラブルな彫刻へと変貌を遂げた。そのためには、トーンを完璧に変化させる宝石を厳選する必要があった。
サファイアクリスタルの塊から削り出された“お花”のケース
サファイアクリスタルの塊から丹念に作られた、42mmサイズの“お花”のケースは、12枚の花びらで構成されている。それぞれにポリッシュ仕上げのチタニウム製インレイが施され、ブリリアントカットのルビー、ピンクサファイア、アメシスト、ブルーサファイア、ブルートパーズ、ツァボライト、イエローやオレンジサファイアなど、合計444石のカラーストーンがセットされている。これらの宝石は、村上が描く“お花”のように、それぞれの花びらの色が異なり、鮮やかな色になるように配置されている。
センターフライングトゥールビヨンムーブメント、Cal.HUB9015
このモデルには、高度なジェムセッティング技術だけでなく、真に革新的な機械式ムーブメントが搭載されている。Cal.HUB9015のセンターフライングトゥールビヨンは、ふたつのきらめく目と、微笑む口がエングレービングされた、ドーム型サファイアクリスタルから鑑賞可能だ。ウブロ初となったセンタートゥールビヨンは、機械式ムーブメント自体を再構築するという、高度な技術が要求される極めて貴重な複雑機構だ。また、このキャリバーは約120時間というロングパワーリザーブを備えている。ウブロは、その巻き上げを可能な限り容易にするため、リュウズに装着して100回転でツインバレルを巻き上げることができる、充電式スタイラスを特別に製作した。
注目すべきディテール
最後に、ディテールを含めた写真を紹介しよう。