オーデマ ピゲは、多様なカルチャーの世界とインスピレーションをあたえ合うことで、クリエイティブの新たな領域を探求し続けてきた。この度、カウズとのコラボレーションにより実現した 43mm の「ロイヤル オーク コンセプト トゥールビヨン」限定モデルは、このコレクションの革新的なビジョンを力強く体現する新作である。チタンに身を包み、未来的なデザインに仕上げられた250本限定のこのモデルは、ニューヨークを拠点とするアーティスト、KAWSの代表作である「コンパニオン」のミニチュアが中央に配されている。カートゥーンを思わせるこのキャラクターにスポットライトを当てるため、マニュファクチュールは革新的なペリフェラル式時刻表示を採用し、時刻を文字通り周縁に配置した。
ロイヤル オーク コンセプト トゥールビヨン “コンパニオン”
トゥールビヨン。ペリフェラル式時・分表示。ダイアルはサンバースト模様のチタンダイヤルプレート。グレートーンのチタン製ミニチュア カウズ コンパニオン。サンドブラスト仕上げのライトグレーチタンインナーベゼル。暗闇でブルーに発光する蓄光加工を施したチタンのペリフェラル式ロイヤル オーク針とアワーマーカー。手巻き（Cal.2979)。39石。2万1600振動／時。パワーリザーブ約72時間。Tiケース（直径43mm、厚さ17.4mm）。10気圧防水。世界限定250本。※価格は要問合せ。
カルチャーとクリエイティビティの融合
アーティスト、カウズとのコラボレーションはオーデマピゲの探求心とカルチャー界との継続的な対話をさらに深めるものとなった。長年にわたり、オーデマピゲはアートやポップカルチャーなど、さまざまな分野の才能あふれる人々とパートナーシップを結び、その活動を通じて創造性を育み、既存の概念を打ち破り、現代におけるオートオルロジュリーの意味を捉え直している。カウズは、1990年代にニューヨークでグラフィティアーティストとしてその活動をスタートさせた。
公衆電話ボックスやバス停の広告に作品を描き足し、新たな意味を生み出す“オーグメンティング”の手法によってその名を知られることとなる。“広告への介入”を試みた初期作品から始まったコラボレーションを含むキャラクターたちは、形、素材、サイズの可能性を探る実験の場となった。オーデマ ピゲの自由なマインドセットと「ロイヤル オーク コンセプト」コレクションの画期的なビジョンは、その精神と強く共鳴できたのだ。
カウズのコンパニオンはフィギュアから大型彫刻、巨大バルーン、ARアートに至るまで、メディアの垣根を超えて世界中を旅している。生命と死、現実と虚構を想起させるこのカートゥーン風キャラクターは、愛らしく、同時にどこか不気味でもある。コンパニオンに内在する二面性は既存のルールや想定に問いを投げかけてくる。好奇心を持ってコンフォートゾーンを抜け出し、異なる視点で世界を見つめることの大切さを人々に語りかけるのだ。
カルチャーの世界に大きな影響を与えるコンパニオンは、今回、かつてないミニチュアサイズとなって、高級時計製作の創造性に新たな領域をもたらした。その名を冠したこの「ロイヤル オーク コンセプト トゥールビヨン」の限定モデルは、中央に配置された想像上のキャラクターが、オートオルロジュリーの既存概念を覆すと同時に人間味をもたらし、伝統的な時計作りの限界を押し上げている。
ダイアル中心にミニチュアのコンパニオンを
時刻表示はダイヤル外周に
ダイアルに配されたミニチュアのコンパニオンを遮ることがないよう、時刻表示はダイアル外周に配置された。このために採用されたペリフェラル式時刻表示は、ムーブメントとダイアルデザインに新たな可能性をもたらす技術だ。時・分を示すロイヤル オーク針はムーブメントとダイヤルの外縁に沿って回転する。外から見える重なるふたつのホイールは、カナから動力が供給されローラーによって保持されている。
チタンの時針・分針は暗闇でブルーに光る蓄光加工が施され、それぞれのペリフェラル式ホイールに固定されている。さらに分針にオープンワークを施すことで時針と区別し、時刻の読み取りやすさを高めている。チタンのインナーベゼルに刻まれた 5 分刻みの目盛りも、暗い場所でブルーに発光する。
質感と光の競演
サンドブラスト仕上げ、サテン仕上げ、ポリッシュ仕上げを組み合わせたマルチファセットのチタンケースは、ミニチュアコンパニオンのコントラストのきいた質感とグレーの色合いと呼応している。ケースのチタンインサートはロイヤル オーク コンセプトの未来的な構造を強調し、ベゼルとケースバックをミドルケースに固定する六角形の8つのネジには、カウズのトレードマークである「X」がさりげなく刻まれている。サファイアクリスタルガラスのケースバックに配されたサテン仕上げのフレームにもこのモチーフが刻印され、カウズのシグネチャとLimited Edition of 250 piecesの文字が添えられている。
さらに、チタンのチップを冠したブラックセラミックのリュウズが全体を引き立てる。質感と光の遊びは、ダークグレーのカーフストラップにも取り入れられていて、ケース、トリプル フォールディング バックルと一体化するインターチェンジャブルシステムによって、クリック&リリースするだけで簡単にストラップを交換可能だ。交換用に付属するスレートグレーのカーフストラップにも、グレートーンのコントラストを引き立てるテキスタイル加工が施されている。
まれている。“広告への介入”を試みた初期作品にオマージュを捧げ、サファイアクリスタル風防の下に配された カウズのコンパニオンは、ガラスの内側に顔と手を押し当て、まるでその向こうにあるものを好奇心いっぱいにのぞき込もうとしているかのようだ。
最新のトゥールビヨン ムーブメント
この限定モデルにはペリフェラル式時・分表示を採用した新しい手巻きムーブメントCal.2979を搭載し、ダイアル側の6時位置に配置されたトゥールビヨンを際立たせている。トゥールビヨンは重力が時計の精度に与える影響を抑える高度な複雑機構であることは今や時計ファンには常識だろう。テンプとエスケープメントを収めた小さなキャリッジは1分で1回転し、常に向きを変えることで重力を分散させている。サファイアクリスタルガラスのケースバックから眺められるブラック PVD チタン製のブリッジには、カウズのキャラクターたちにインスパイアされたパデッドデザインが取り入れられた。
輪列のブリッジの下には、巻き上げ時に香箱芯を回転させるラチェットホイールがのぞき、そこにはカウズの象徴的な「X」を思わせるクロスが描かれている。12時位置には巻き戻りを防ぐクリックも見ることができる。ブラックトーンのブリッジに、レーザーエングレービングとホワイトラッカーであしらわれたSwiss 39 jewelsの文字とAudemars Piguetのシグネチャーが際立っている。
CGかリアルか？ オーデマ ピゲ本社の上に巨大なコンパニオンが！？
