モリッツ・グロスマンは、同心円状のパターンを文字盤に施した新デザインの「ベヌーパワーリザーブ」2型を発表した。アプライドのバーおよびアラビア数字インデックスと各種針がブルーに仕上げられており、文字盤デザインにモダンな印象を加えている。また、機能面での特徴であるパワーリザーブ表示にもブルーが用いられている。
「ベヌーパワーリザーブ」の新デザインが登場
モリッツ・グロスマンは、新デザインの「ベヌーパワーリザーブ」を発表した。文字盤外周の、同心円状の繊細なパターンを幾重にも重ねたアジュラージュ装飾が注目点で、バーおよびアラビア数字のアプライドインデックスを組み合わせている。文字盤中央部にはランダムな凹凸が設けられ、有機的でマットな質感を加えている。
機能面での特徴である12時位置のバー式のパワーリザーブ表示をはじめ、インデックスや各種針はブルーに統一されている。そのカラーや、立体的なインデックスの仕立てにより、本作にはモダンなテイストも感じられる。また、ダークグレーで記されるミニッツスケールとセコンドスケールは視認性が高く、実用性も高い。
従来モデル通り、針も自社製であり、本作のために極めて細く、かつ先端から側面に向かって柔らかにカーブを描くという新デザインが用意された。また、インデックスと合わせたブルーは、伝統的な技法の焼き戻しによって着色されている。

手巻き(cal.100.2)。26石。1万8000振動/時。パワーリザーブ約42時間。18KWGケース(直径41mm、厚さ11.65mm)。1078万円(税込み)。
古典的な時計の魅力を存分に味わえるムーブメント
ケースバックから鑑賞可能な手巻きムーブメントのCal.100.2は、エングレービングが施されたテンプ受け、大径のテンワ、幅広のグラスヒュッテ・ストライプが施された4分の3プレート、ゴールドシャトン、レベルの高い各種仕上げなど、見どころが多いムーブメントである。
バー式のパワーリザーブ表示はディファレンシャルギアが半円型のディスクを動かしブルーとホワイトでパワーリザーブ残量を表示する方式である。完全に巻き上げられた際にはホワイト一色になり、主ゼンマイがほどけるとともにブルーの表示が増えていく。

ケース素材の異なるふたつのバリエーション
今般の新デザインの発表に合わせて、18Kローズゴールドケースモデルと、18Kホワイトゴールドケースモデルのふたつのバリエーションが用意された。素材由来の上品な輝きが、インデックや針のブルーとコントラストを生むデザインとなっている。
いずれのモデルにも、文字盤デザインと合わせたブルーのステッチが映えるグレーのレザーストラップが組み合わされる。このレザーは、アフリカに生息する「クーズー」という鹿に近い動物の皮革が用いられている。柔らかなしぼがあり、ワイルドな質感も持つ点が魅力だ。

手巻き(cal.100.2)。26石。1万8000振動/時。パワーリザーブ約42時間。18KRGケース(直径41mm、厚さ11.65mm)。1078万円(税込み)。