かつてオーデマ ピゲでチーフ・アーティスティック・オフィサーを務めたオクタヴィオ・ガルシアと、同ブランドでシニアデザイナーの任に当たっていたルーカス・ゴップのふたりが立ち上げた新興ブランド「ゴリラ」が日本上陸を果たした。
「車と時計の相通ずる情熱」と「高級時計デザインの血統」を併せ持つ“創造的破壊型”の腕時計作りをブランドのコンセプトに据えるという同社。ゴリラが時計業界に新しい風を吹かせよう、という強い意気込みを持っていることは、日本で6月より販売が開始された「ファストバック」コレクションからも見て取れるだろう。ケースにはフォージドカーボン、ベゼルにはセラミックスを積極的に採用。それでいて12万8000円という価格設定を実現させている。
車からインスピレーションを得たというデザインも実に個性的だ。ラグと一体化したケースと、そこから伸びるストラップのサイドラインはその名の通りファストバック、つまり流線形のルーフラインを持つ往年のアメリカンスポーツカーを彷彿とさせる。
強烈なオリジナリティーを持つ機械式時計を安価な価格で提供することによって、“創造的破壊型”のウォッチメイキングというブランドコンセプトを体現した意欲作だ。
(左)ゴリラ「ファストバック RS ホワイト」。(中)「ファストバック アシッド・グリーン」。(右)「ファストバック ファントム・ブラック」。いずれも自動巻き(Cal.Miyota 8215)。21石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約40時間。フォージドカーボン×セラミックス(直径44mm)。100m防水。12万8000円(税別)。
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