H.モーザーは2013年にエドゥアルド・メイランをCEOとする経営体制に移り変わって以降、初となる日本限定モデル『エンデバー・センターセコンド オートマティック コンセプト “ブルーホライズン“』を発表した。これまでにモーザーはグラデーション文字盤の先駆者として、長年のノウハウと信頼できるサプライヤーとのパートナーシップにより十数種類のフュメカラーを開発してきた。新色ブルーホライズンはこれまでになかった純粋な青色を表現している。
日本限定に搭載されるムーブメントはもちろんマニュファクチュールで一貫して設計、開発、製造された特別仕様のHMC 200だ。通常仕様と同じくブリッジと地板は独自のモーザーダブルストライプで装飾され、キャリバーHMC200にはエングレービングが施された大型のゴールドローターが採用されている。優れた輪列と巻上機構により、少なくとも3日間のパワーリザーブを保証する。
さらにこのムーブメントには H.モーザーの系列会社、Precision Engineering AG が製造した調速機構が装備される。このモデルが特別であることを示すかのように、エスケープメントのブリッジもブルーでカラーリングされ、その下で鼓動するヒゲゼンマイは当然のことながらオリジナルの自社製である。さらにこのムーブメントでは同じ特質をもつヒゲゼンマイをペアでセッティングするダブルヘアスプリングを搭載することで、拡張時の各ゼンマイの重心の動きが補正され、精度と等時性が大幅に向上し、シングルヘアスプリングで通常、課せられる摩耗が軽減される。この機構は通常、H.モーザーのハイエンドラインに搭載されることが通例のため、シンプルな自動巻きムーブメントに搭載されることは極めて稀だ。
H.モーザー「エンデバー・センターセコンド オートマティック コンセプト “ブルーホライズン”」
自動巻き。27石。21,600振動/時。WGケース(直径40mm)。約72時間パワーリザーブ。日本限定20本。2,950,000円(税別)