H.モーザーの新作は、エレガントなバーガンディダイアルを備えたフライングトゥールビヨン搭載ウォッチ

2025.02.12

H.モーザーの新作「パイオニア・トゥールビヨン バーガンディ」が登場した。落ち着いたバーガンディカラーのフュメダイアルを備えた本作は、レッドゴールド製のケース、そしてカーキカラーのストラップが付属する、エレガントなモデルだ。ムーブメントはダブルヘアスプリングを採用したフライングトゥールビヨン搭載ムーブメントCal.HMC 805である。

フライングトゥールビヨンという複雑機構を搭載し、エレガントでありながらも日常使いのできるモダンさを兼ね備えた腕時計である。

バーガンディカラーのフュメダイアルとトゥールビヨン

 H.モーザーから新たな腕時計が発表された。そのモデル名は「パイオニア・トゥールビヨン バーガンディ」。バーガンディカラーのフュメダイアルに、レッドゴールド製のケースを備えた自然のままのエレガンスを体現した腕時計だ。ムーブメントはダブルヘアスプリングを採用したフライング トゥールビヨンムーブメント、Cal. HMC 805を搭載している。

 ダイアルはH. モーザーらしい、ダイアルの端に行くに従って色が濃くなるフュメダイアルを採用。その色合いは、落ち着いたエレガンスを表現したバーガンディカラーだ。ダイアル上部には「H.Moser&Cie.」と記されたロゴが、透明で印刷されている。ふくらみのあるロゴは、透明でありながらも光の反射で十分に読み取ることができる。

見惚れてしまうようなバーガンディカラーの「フュメ」グラデーションが施されたダイアル。なお、仕上げはサンバーストだ。

 ケースおよび時針・分針とインデックスにはレッドゴールドを採用。ダイアルカラーのバーガンディに寄り添い、よりエレガンスな印象を与える色だ。時針・分針とインデックスは丁寧にポリッシュされたものであり、その光の反射は、落ち着いたバーガンディを邪魔せずにその存在を主張する、ダイアル上のよいアクセントとなる。

 ケースは、サテン仕上げとポリッシュ仕上げが交互に施された、一流の腕時計にふさわしい作りである。ベゼル部分および側面はポリッシュ仕上げだが、ラグ部分は主にサテン仕上げが施されたものだ。ケース側面のくぼみには細かなストライプの模様があしらわれており、この腕時計全体にリズムを付けている。

丁寧にポリッシュされた気品が漂うケース側面。Mがあしらわれたリュウズはねじ込み式だ。

 付属するカーキカラーのストラップは、ミリタリーを連想させ、どこか冒険心をかき立てるに違いない。だが、バーガンディカラーのダイアルカラーと、レッドゴールド製ケースとの組み合わせに実にマッチしている。格式高いだけのエレガンスではなく、現代生活におけるモダンに適合した、ほどよいカジュアルさを演出する重要な要素なのである。

ムーブメントのブリッジには、ダブルストライプ仕上げが施されている。このムーブメントの自動巻き機構の上げ方式はラチェット式だ。

 ムーブメントにはフライングトゥールビヨンを搭載したCal.HMC 805を採用。同じくフライングトゥールビヨンを搭載した、Cal.HMC 804の後継ムーブメントであるが、回転ローターはより大きく肉抜きされたものを使用している。近年のH.モーザーの回転ローターらしい意匠だ。レッドゴールド製のローターの肉抜き形状は、ゴシック建築のヴォールトを思わせる優雅な曲線である。なお、このムーブメントのパワーリザーブは約3日間だ。

ストラップはラバーだけでなく、手縫いのアリゲーターレザーや、ファブリック製のものも選ぶことができる。

 ムーブメントはアンスラサイトカラーだ。一方で、一部の歯車やテンワはレッドゴールドカラーであり、そのコントラストからこれらの部品の動作を鑑賞しやすくしている。

 ヘアスプリングには系列会社であるプレシジョン・エンジニアリングのダブルヘアスプリングを採用。拡張時のゼンマイの重心の動きが補正され、精度と等時性が大幅に向上した。また、シングルヘアスプリングよりも摩耗性に優れている。

 なお、フライングトゥールビヨン部は交換可能なモジュールであるため、ムーブメントから独立して組み立て調整を行うことのできる、整備しやすいものだ。

H.モーザー「パイオニア・トゥールビヨン バーガンディ」Ref.3805-0400
自動巻き(Cal.HMC 805)。2万1600振動/時。パワーリザーブ約72時間。18KRGケース(直径40.00mm、厚さ 12mm)。12気圧防水。1071万4000円(税込み)。


Contact info:エグゼス Tel.03-6274-6120


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