ミドー「マルチフォート クロノメーター1」
エントリークラスの雄としても知られるミドー。そんな同社の「マルチフォート」に、鮮やかなブルーダイアルの「マルチフォート クロノメーター1」が加わる。ミドーは手に入れやすい価格帯でありながらも、スタイリッシュな外観デザインと実用性を兼ね備えている魅力的なブランドだ。今回追加される都会的なタイムピースは多くの人の関心を引き寄せるだろう。
自動巻き(Mido Caliber 80 Si)。SS(直径42mm、厚さ11.99mm)。パワーリザーブ約80時間。10気圧防水。14万7000円(税別)。
100年以上の歴史を持つ“MIDO”
ミドーは1918年11月11日(第1次世界大戦の休戦協定が結ばれた日)にジョージ・シャレンによってスイスで設立され、現在はスイス・ジュラ山脈に抱かれたル・ロックルに拠点を置いている。そんな“MIDO”という社名はスペイン語の「Yo mido」(私は計測する、という意味)に由来している。
今回新色が追加された「マルチフォート」のコレクションは、ミドーの歴史において重要な節目となったモデルだ。自動巻きムーブメントを搭載し、耐水性能・耐衝撃性能・耐磁性能を備えた時計として、1930年代から50年代にかけての主力商品となったのだ。日本市場へは2015年から再参入。18年に100周年を記念して発表されたモデル「コマンダービッグデイト」など、確かな技術力と歴史を感じさせるプロダクトは実用時計を求める愛好家からの信頼も厚い。
ステンレススティール製のケースと、鮮やかなブルーダイアルのコントラストが印象的なこのモデル。現代的でスタイリッシュな外観でありつつも、品格を落とさない仕上がりとなっている。ムーブメントにはキャリバー80Siが搭載され、最大約80時間のパワーリザーブを実現。C.O.S.C.(スイス公式クロノメーター検定協会)の認定を受けたこの自動巻きムーブメントには、高性能のシリコン製ヒゲゼンマイが採用されている。これによって耐磁性能と耐衝撃性を備え、さらに高精度も実現させた。
ミドーを支える3本の柱は最先端の技術革新、高品質な素材、そして卓越したムーブメントだ。魅力的な価格帯で上質なものづくりを続ける102年目のミドーにも注目したい。