ハミルトンの「カーキ アビエーション」コレクションより、新作モデル「カーキ アビエーション コンバーター」と「カーキ アビエーション コンバーター オートクロノ」「カーキ アビエーション コンバーター GMT」が発売される。パイロットが飛行中に必要な情報を計算できる航空用計算尺を搭載したこれらのモデルは、2020年10月発売予定だ。
航空用計算尺を備えたパイロットウォッチ
1918年に米国初となる定期航空郵便の公式時計に採用されて以来、ハミルトンはプロフェッショナルなパイロットのための時計を作り続けてきた。現在でもスイスの山岳救助隊「エアー・ツェルマット」の公式パートナーや、スペイン空軍のヘリコプターアクロバットチーム「パトルーラ・アスパ」の公式スポンサーを務め、高精度なパイロットウォッチを生み出している。
今回発表された新作モデルは、ベゼルの対数目盛りとダイアルの周囲に記された目盛りがスライドルール(計算尺)となっている。現在でもアメリカでパイロットの訓練に採用されている紙製フライトコンピューター「E6B」の原理を用いることで、速度や距離、時間、燃料など、フライトにおいて重要な数値を計算することができるのだ。このスライドルールベゼルは数値計算だけでなく、キロメートルと国際海里、フィートとメートルなどといった単位換算もできる優れもの。まさに世界を飛び回るパイロットたちのための時計だ。
カーキ アビエーション コンバーター
「カーキ アビエーション コンバーター」は、Nivachron™️製のヒゲゼンマイを採用したムーブメント、キャリバーH-10を搭載することで、優れた耐磁性を実現している。パイロットにとって、機械に囲まれたコックピットでも磁力の影響を受けない時計は必要不可欠なものだ。ブラウンのカーフレザーストラップモデルとブラックのカーフレザーストラップモデル、ステンレススティールブレスレットモデルの3種類をラインナップ。
自動巻き(Cal.H-10)。25石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約80時間。SS+ブラックPVD(直径42mm)。10気圧防水。14万5000円(税別)。
カーキ アビエーション コンバーター GMT
GMT機構を備えたキャリバーH-14を搭載し、より高機能なモデルに仕上げたのが「カーキ アビエーション コンバーター GMT」だ。ケースサイズは「カーキ アビエーション コンバーター」より大きい44mmで、ダイアルと回転ベゼルにはブルーカラーを採用した。ブラウンのカーフレザーストラップを備えたモデルと、ステンレススティールブレスレットを備えたモデルの2種類をラインナップ。レザーストラップモデルは16万9000円(税別)だ。
自動巻き(Cal.H-14)。25石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約80時間。SS(直径44mm)。10気圧防水。17万8000円(税別)。
カーキ アビエーション コンバーター オートクロノ
デイデイト表示とクロノグラフを備えた「カーキ アビエーション コンバーター オートクロノ」。搭載されている自動巻きクロノグラフムーブメント、キャリバーH-21-Siは帯磁しないシリコン製ヒゲゼンマイを採用しているため、パイロットウォッチにふさわしい耐磁性を備えている。ダイアルには6時位置に12時間積算計、9時位置にスモールセコンド、12時位置に30分積算計を配した。写真のレザーストラップモデルのほかにステンレススティールブレスレットモデルをラインナップし、後者の価格は24万5000円(税別)である。
自動巻き(Cal.H-21-Si)。25石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約60時間。SS(直径44mm)。10気圧防水。23万6000円(税別)。
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