ミドーが新しく「バロンチェッリ スモールセコンド リミテッドエディション」を発売した。このモデルは同社史上最薄の機械式時計であり、そのケース厚は6.3mmだ。その販売本数は2020本である。
ミドー「バロンチェッリ スモールセコンド リミテッドエディション」
ブラックのダイアルとローズゴールドカラーの針とインデックスがエレガントな印象をもたらしている。裏蓋はシースルーとなっており、巻き上げの楽しさを視覚的にも味わうことができる。手巻き(ETA7001ベース)。17石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約42時間。SS+ローズゴールドPVD(直径39.0mm、厚さ6.3mm)。3気圧防水。世界限定2020本。14万円(税別)。
ミドーは、1918年の創業以来同社が発売してきたモデルの中で、最も薄いケースを持つ機械式時計として、「バロンチェッリ スモールセコンド リミテッドエディション」を数量限定で発売する。数量は2020本、2020年6月以降発売予定だ。
時計製造の歴史に敬意を表した、クラシックなスタイルが魅力の薄型モデル
このモデルの特徴は何といってもそのケースの薄さである。6.3mmという薄さを実現させることができた最大の理由は、ETA7001をベースとした手巻きムーブメントの採用であろう。開発からもうすぐ半世紀が経とうとするETA7001(プゾー7001)は、薄型の名機として多くのブランドが採用してきた。自動巻きを得意とする同社において、グループのシナジーを活かしつつ薄型手巻き式という新たなジャンルに挑戦するうえで、ETA7001をベースとしたことは当然の選択であったと考えられる。
ダイアルはブラックポリッシュ仕上げのラッカー塗装となっており、細めのインデックスや針と組み合わさることでエレガントにまとめられている。3時位置にはさりげなく“LIMITED EDITION”の文字が添えられおり、限定モデルならではの特別感を演出している。ローズゴールドPVDが施されたステンレススティール製のケースは裏蓋側に向かって優雅なカーブを描いており、同コレクションの特徴をしっかりと受け継いでいることが分かる。裏蓋はシースルーとなっており、きれいなジュネーブストライプが施されたムーブメントを鑑賞することが可能だ。
自動巻きに注力してきた同社だけに、限定モデルとはいえ手巻きムーブメントを搭載したモデルの発表は思いも寄らなかったのではないだろうか。今後の展開に一層期待したい。
Contact info: ミドー/スウォッチ グループ ジャパン Tel.03-6254-7190
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