ミドーが、「マルチフォート メカニカル スケルトン リミテッドエディション」を発売する。このモデルは、独創的なスケルトンダイアルとブラックPVD加工のチタンケースによるエレガントなデザインを持つ。ムーブメントはCal.ETA6498-1をベースとしている。世界限定999本の販売となる。
クラシカルなデザインの多いユニタス搭載機の中で、一際異彩を放つモダンなデザインが魅力的なモデルだ。同心円状に広がる波紋とブラックPVD加工がエレガントな印象を添えている。発売は2020年8月以降を予定。手巻き(Cal.ETA6498-1ベース)。17石。1万8000振動/時。パワーリザーブ約46時間。Ti+ブラックPVD(直径44.0mm、厚さ11.98mm)。10気圧防水。世界限定999本。22万9000円(税別)。
モダンなデザインと素材を纏った、ミドーのユニタス搭載機
機械式時計の全盛期であった20世紀半ばに誕生し、今なおアンティークウォッチ市場で高い支持を受けるミドーのマルチフォートコレクション。その歴史に新たな1ページを刻むべく、同社は新たに「マルチフォート メカニカル スケルトン リミテッドエディション」を発売する。このモデルは、同コレクションとして初の試みであるスケルトンダイアルと手巻き式ムーブメントを採用した意欲作である。
見た目の大きなインパクトをもたらしているのが、テンプを中心に波紋が広がるようなデザインのスケルトンダイアルである。一般に、スケルトンダイアルはムーブメントの装飾や動きを見せるために採用されることが多い。中にはセミスケルトンやオープンハートなど、テンプ部分のみをダイアル側から鑑賞できるようにしているものもある。
時計の心臓部たるテンプを主役とした今作のデザインは、スケルトンダイアルの魅力を大きく引き出すものと言えるだろう。このダイアルにはジュネーブストライプが施されており、同コレクションがインスピレーションを受けたシドニー・ハーバーブリッジの力強さとエネルギーを表現している。
搭載されるムーブメントは、ユニタスと共に名機として親しまれているCal.ETA6498-1をベースにスケルトナイズしたものだ。ダイアル側からは日の裏輪列、オシドリやカンヌキの動きを楽しむことが可能であり、手巻き時計の魅力のひとつであるリュウズ操作に視覚的な楽しさをプラスしている。一方、裏蓋側はムーブメントが本来持つがっしりとした受けにジュネーブストライプが施されており、その堅牢性と信頼性を象徴しているかのようだ。
Cal.ETA6498-1あるいはそのバリエーションを搭載するモデルは、今もなお複数のブランドにラインナップされているが、気になるのはそのケースサイズだろう。懐中時計用ムーブメントをルーツとしているため、必然的にケースも大きくなる。今作も例外ではなく44mmと大型になっているが、ケース素材をチタンとすることで軽量化を図っている。更にブラックPVD加工も施されているため、見た目にも引き締まった印象となっている。
古典的なムーブメントを採用しつつ、独創的なスケルトンダイアルや現代的な素材を用いることで革新性を感じられる今作は、世界限定999本のみの販売となる。
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