ミドーはパワーリザーブインジケーターを備えた「マルチフォート パワーリザーブ」を発売する。主ゼンマイの残り時間を可視化することで、Cal.80のロングパワーリザーブを更に有効に使うことができる。チャコールグレーPVDのケースやコレクションを象徴するジュネーブストライプダイアルによるモダンなデザインも魅力だ。発売は2020年7月予定。
画像のモデルの他、ブラックPVDのSS製ケースに赤い秒針と赤いパワーリザーブディスプレイのモデル、PVD加工なしのSS製ケースに赤い秒針と赤いパワーリザーブディスプレイのモデルがラインナップされる。発売は2020年7月予定。自動巻き(Cal.80)。25石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約80時間。SS+チャコールグレーPVD(直径42.0mm、厚さ 13.09mm)。10気圧防水。14万5000円(税別)。
インジケーターの採用によってCal.80の魅力を更に引き出す
昨今、ミドルレンジでも多く採用されるようになったのが、ロングパワーリザーブを持つムーブメントだ。ミドーに関しても例外ではなく、その名の通り約80時間ものパワーリザーブを誇る「Cal.80」を多くのモデルに採用している。その同社より、「Cal.80」を更に活かすべく、パワーリザーブインジケータを備えた「マルチフォート パワーリザーブ」が発売される。
駆動時間の長い時計は便利である。ただし、その利便性を享受できるのはきっちりと主ゼンマイ巻き上げられている場合に限る。いくら最大の駆動時間が長くとも、40時間分しか巻き上げられていなければ、当然それを超えて駆動することはできない。つまり、どのくらい巻き上げられているのかを知ることは、ロングパワーリザーブを持つ時計をより効率的に使いこなすことにつながる。このモデルの9時位置に備えられたインジケーターは、「Cal.80」の魅力を大いに引き出すためのものと言えるだろう。
パワーリザーブインジケーターは機能として優れているだけでなく、日付窓の対称に設置することでダイアルのバランスを保つ働きも担っている。また、時分針やインデックス、インジケーターには緑色のスーパールミノバが塗布されている。これをチャコールグレーのダイアルとケースに組み合わせることにより、精悍さを生み出している。インジケーターの針にはスーパールミノバが塗布されていないため、暗所ではその陰によって残りの駆動時間を確認することができるのも面白い。ダイアルのジュネーブストライプは、多くのマルチフォートコレクションで採用されている。これはシドニーハーバーブリッジに見られる、力強さとエネルギーにインスピレーションを受けた同コレクションのアイコニックなデザインだ。
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