ロレックスのコスモグラフ デイトナは圧倒的な支持を集める人気モデルだが、2021年はダイアルにメテオライトを採用した3種類のモデルが追加された。希少で扱いが困難なメタリックメテオライトは、個体ごとに唯一無二のパターンが刻まれている。
ダイアルを飾るメテオライト
ロレックスは2021年の新作として「オイスター パーペチュアル コスモグラフ デイトナ」のメテオライトダイアルを採用した3種類のバリエーションを発表した。ベースとなったモデルは現行品のデイトナと同じだが、希少性の高い素材を組み合わせることで、唯一無二の質感を手に入れた。
自動巻き(Cal.4130)。44石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約72時間。18KWG(直径40mm)。100m防水。360万6900円(税込予価)。
本作を飾るメタリックメテオライトは、数百〜数十億年も前に爆発した小惑星が隕石となり、地球に飛来したものである。惑星間を旅しながら、数百年ごとに摂氏数度ずつ冷やされて形成されるこの素材は、主に鉄とニッケルから成り、地球上では再現不可能な結晶構造が生じる。そしてこの大きな塊を薄片に切り分け、化学処理を施すことで独特な内部構造が姿を表すのだ。
こうして形成された人類を魅了する模様は「ウィドマンシュテッテン構造」と呼ばれ、ロレックスは積極的にこの素材をダイアルに使用してきた。専門家の協力を得て製作され、美しい構造が現れた断片を選定して、ダイアルに採用される。
自動巻き(Cal.4130)。44石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約72時間。18KYG(直径40mm)。100m防水。433万9500円(税込予価)。
この希少な素材をより美しく見せるのは、3種類のコスモグラフ デイトナだ。ひとつ目は、ブラックのセラクロムべセルに、ホワイトゴールドケースとメタルブレスレットにラバーの一種をコーティングしたストラップを合わせたモデル。ふたつ目は、ベゼルやケース、ブレスレットをイエローゴールドで統一したモデル。そして3つめは、ふたつ目同様に時計全体をエバーローズゴールドで統一したモデルだ。
堅牢なオイスターブレスレットはロレックスが独自にデザインし、特許を取得したセーフティキャッチ付オイスターロック クラスプが使用されている。装着感に特化し、ブレスレットの長さを容易に約5mm延長することが可能な、イージーリンク(エクステンションリンク)を備えていることも強調したい。
自動巻き(Cal.4130)。44石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約72時間。18KRG(直径40mm)。100m防水。462万7700円(税込予価)。
搭載されるムーブメントは完全自社開発キャリバー4130で、高精度なクロノグラフを搭載した自動巻きムーブメントだ。全ての個体はロレックス独自のクロノメーター規格に従って製作されている。平均の日差は-2〜+2秒以内に調整され、スイス公認クロノメーター検定協会の基準よりもはるかに厳しい審査をクリアしているのだ。
https://www.webchronos.net/features/62392/
https://www.webchronos.net/features/38345/
https://www.webchronos.net/features/41023/