ショーメのプレシャスジュエリーコレクション「エピ ドゥ ブレ」に新しい作品が追加された。メゾンが大切にしており、古来から繁栄の象徴とされてきた麦の穂を大胆にあしらい、そのカバーが針やダイアルを覆う仕組みを取り入れたシークレットウォッチだ。
金細工の技法を駆使したシークレットウォッチ
数々のハイジュエリーウォッチを手がけるショーメは、「エピ ドゥ ブレ」コレクションに新たな作品を加えた。透し彫りされたスライド式のカバーが設置されており、回転させることでダイアル全体を覆い隠すことができるシークレットウォッチである。
カバーを彩るのは、18Kイエローゴールドを手作業で加工して表現された麦のモチーフ。ショーメと麦の穂との関係は古くから存在し、メゾンの作品に繰り返し登場する、最も古いテーマの一つだ。18世紀、同社の創業者であるマリ=エティエンヌ・ニトの刻印に初めに登場したと言われ、このモチーフをあしらったティアラを、皇后ジョセフィーヌは好んで身に着けたと言われている。古来より繁栄や豊かさの象徴とされてきた麦の穂は、農耕を司る女神ケレスのシンボルであり、メゾンの重要な要素でもあるのだ。
自動巻き(Cal.FLW2580)。25石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約40時間。18KYG(直径30mm、厚さ13.38mm)。30m防水。参考価格911万9000円(税込み)。
このような背景を持つ麦の穂をふんだんにあしらった本作は、麦のモチーフが風にそよいでいるように立体的に描かれている。透かし彫りされた歯の部分は、イエローゴールドの表面にブラッシングをかけることで光沢を抑え、87石のダイヤモンドをセッティングした、ポリッシュ仕上げの穂とのコントラストを美しく表現している。
カバーの隙間から見え隠れするアベンチュリンダイアルは、無数の星が輝く星空を想起させ、サテンストラップの深みのある色合いと相まって奥行きを与えている。そしてカバーを回転させると、ダイアルと針の全容が明らかになる。カバーを開閉させることで全く異なる表情を見せるのは、シークレットウォッチならではだ。
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